山崎亮 『コミュニティデザイン―人がつながるしくみをつくる』  学芸出版社 2011

渡邊義弘@2017年の初日の出は石垣島の白保海岸での舞い始めを眺めながら迎えました。

さて、山崎亮 『コミュニティデザイン―人がつながるしくみをつくる』  学芸出版社 2011。

ランドスケープデザインから始まったコミュニティデザインの取り組み事例を紹介する一冊。
中でも「こどもが大人の本気を引き出す」と題する笠岡諸島子ども総合振興計画の事例が興味深かった。
それは、様々な理由から協力し合うことが難しい市民に対して、中学生に10年後の計画を作らせて、「この計画が実行されなければ島に戻らない」と発表させるというもの。
高校が無いためほぼ島を出る中学生を人質に取ったような感じはあるけれど、計画とは未来のためにあるので、「良質な脅し」と著者の表現は納得した。

以下は、チェックした箇所(一部要約含む)・・・

○そのまちに僕たちと同じような感覚を持った人たちを見つけ、その人たちと活動の醍醐味を共有し、持続的に活動する主体を新たに形成することが大切
→「まちを使って楽しませてもらっている」と思えるようなものであるのが理想
<Part2 つくるのをやめると、人が見えてきた>

○優れたダイアグラムをつくることができればデザインは方向性を決めやすくなる
<Part2 つくるのをやめると、人が見えてきた>

○来場者には、気に入ったハガキを2枚ずつ持ち帰ってもらうことにしたところ、家島で品切れになるハガキと大阪市内で品切れになるハガキはまったく違っていることが明らかになった
→この結果を目の当たりにして、島の人たちが「外の視点と内の視点」の違いを認識するようになった
<Part3 コミュニティデザイン―人と人をつなげる仕事>

○de-signとは、単に記号的な美しさとしてのサイン(sign)から抜けだし(de)、課題の本質を解決する行為
<Part6 ソーシャルデザイン―コミュニティの力が課題を解決する>

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2017 1/1
コミュニティデザイン
まろまろヒット率3

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