堺市茶室の伸庵で、呈茶をいただく。
千利休が生まれ育ち、拠点としたこともあって、堺には市営の茶室がいくつかある。
この伸庵もそうした市営茶室の一つで、数寄屋普請の名匠として知られる仰木魯堂による建築物。
(国の登録有形文化財)
その伸庵の茶室で呈茶をいただいてみると、利休古印という干菓子が添えられていた。
千利休が使用していた納屋判(実印)と竹判(認印)を写した干菓子とのことで、納屋判には解読不明ながら南蛮文字が使われているとのこと。
お茶と共にいただいてみると、和三盆の風味と優しい甘さが落ち着いた味わいになっている。
堺の歴史と文化を感じさせてくれる一服。
まろまろと今日ももぐもぐ。
大阪・堺、大仙公園内の「堺市茶室 伸庵」にて。