三重中京大学の「経済と法Ⅱ」の1コマを使った特別講義「情報化社会の非対称性」を担当する。
前回は知的所有権、次回は情報の非対称性がテーマだったとのことなので、
僕が担当する今回は、情報化社会の進展が日常にどう影響を与えているのかについて、
その非対称性にスポットを当てた講義をおこなう。
特に、何気なく過ごしている”日常”が急激に変化してきたもので、
当たり前のことが実は当たり前ではない、ということを意識してもらうことを講義の目的とした。
それだけに売上高の推移や犯罪認知件数の増加などのデータに加えて、
ATMの普及前後の利便性違い、携帯電話の前後の恋愛コミュニケーションの違いなどの実例を紹介しながら進めた。
また、経済の講義でもあるので、ネットオークションは需要と供給のバランスで価格が決定される経済学基礎の分かりやすい例として、
倖田來未のサイン色紙が5万円、misonoのサイン色紙が2千円で取引されている事例(実に25倍の差!)の紹介もした。
当たり前のことが当たり前でない。
増えているもの、減っているものにはそれぞれ理由があり、変化に目を向けるようにしてほしい。
その目的が少しでも実現されたなら嬉しい。
2009 11/12
出来事メモ