畑村洋太郎 『失敗学』 ナツメ社 2006

最近「どんだけ~」という感嘆詞が流行っているというので使ってみたら通じなくて凹んだ、
まろまろ@まさに失敗学の実例(w

さてさて、そんな『失敗学』畑村洋太郎著(ナツメ社)2006。

様々な失敗から共通項目を抽出して、創造につなげることを目的とした失敗学の本。
単なる精神論や抽象論ではなく、積極的に失敗に目を向ける姿勢に共感を持って手に取った一冊。

失敗原因の分類(第1章)や失敗情報の性質(第2章)がまとめられているのがかなり参考になった。
中でも創造においては「問題発見能力よりも、課題設定能力の方が重要」(第4章)だとしているのは、
ここしばらくのプロジェクトの中で感じていたことだったので印象に残った。
「課題設定のメリットは、同じ課題を持つ他人の行動を参考にできること」(第5章)というのも納得。

また、「失敗による傷み、悔しさが新たな知識を受け入れる素地ができる」(第2章)というのは、
失敗による挫折感の真っ直中にいる今の僕にとって響くものが多かった。

ただ、読んでいてその比率や数値はどっから出てきたんだ?というのもあったし、
それは単に主観だけではないかと思われる部分も目についた。
でも、この本は読みやすさに重点を置いているだけかもしれないので、もう一冊読みたいと思った。

以下はチェックした箇所(一部要約)・・・

☆失敗原因の10分類
未知、無知、不注意、手順の不順守、誤判断、調査・検討の不足、制約条件の変化、企画不良、価値観不良、組織経営不良
<第1章 失敗を知る その基礎知識>

☆失敗情報の性質
減衰、単純化、歪曲化、ローカル化、組織内を上下左右に移動しない、神話化、伝承されにくい
<第2章 失敗情報が伝達されるとき>

○当事者から見た主観的な情報もとても重要
<第2章 失敗情報が伝達されるとき>

☆失敗情報の伝達項目
事象、経過、原因、対処、総括、知識化
<第2章 失敗情報が伝達されるとき>

☆失敗による傷み、悔しさが新たな知識を受け入れる素地ができる
<第2章 失敗情報が伝達されるとき>

☆失敗情報の伝達方法
記述、記録、仮想演習、体得、教育、雰囲気
<第2章 失敗情報が伝達されるとき>

○想定外の事態にぶつかるのはフロントランナーの証
<第3章 失敗に学ぶということ>

○アイデアを得る方法
水平法、思考演算法、対話法、ブレインストーミング法
<第4章 失敗が創造を生む>

☆(創造では)問題発見能力よりも、課題設定能力の方が重要
<第4章 失敗が創造を生む>

○課題設定のメリットは、同じ課題を持つ他人の行動を参考にできること
<第5章 失敗と向き合う~組織のなかの個人~>

この本をamazonで見ちゃう

2007 6/22
失敗学、工学
まろまろヒット率4

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です