友達に誘われて年末は宿坊プレイをしようかと思っている、まろまろ@オススメあったら教えてください(^_-)
さてさて、宿坊にいこうかと言った矢先から世俗の生々しさ本をば(^^;
『マーケットの魔術師 – 米トップトレーダーが語る成功の秘訣』ジャック・D. シュワッガー著、横山直樹訳(パンローリング)2001。
原題は“Market Wizards: Interviews With Top Traders”(1989)。
1980年代に活躍し、成功をおさめていたトレーダーたちに対するインタビュー集。
初版の時期を考えてみれば個々の事例や状況はさすがに古いものがあるけれど、インタビューで語られている内容は投資の心構えや姿勢に関することがメインなので考えさせられるものが多かった。
中でも興味深かったのは、取り上げられている投資家たちはみんな個性的ということもあって、それぞれまったく違う手法を採用しているけれど、共通点として誰もが過去に大失敗を経験している点だ。
そして、もう一つの共通点、自信と忍耐力によってその大失敗から学び、乗り越えて来た姿にはちょっと親しみを感じてしまった。
また、自分が関わっているからということもあって先物や為替よりも株式トレードについてのインタビュー、特にマーティ・シュワルツのインタビューはヒントになると感じるものがあった。
思うに人文・社会学系のネタは中途半端にまとめるより、生に近いインタビュー集の方が得られるものが多いときがある。
特に市場を相手にしているトレード名人たちが、なぜ名人になったのかについては一般化するよりもインタビューの方が説得力がある。
この本は市場の難しさ、そしてそれに立ち向かう人たちの熱さを感じさせてくれるものでもあった。
ちなみにこの本は新大塚の朝オフでよく投資の話題が出る若旦那から一押しと貸してもらった一冊でもある。
読書日記アーカイヴを見直してみると、1999年以来の通読した投資本だった。
あれからITバブルやライブドアショックなど、いろいろあったことを思い返すとちょっと感慨深かった。
以下はチェックした箇所(一部要約&重要と思われる順)・・・
☆トレードで成功するためにはいかに損失をしないようにするかであって、損を恐れることではない
<第四章 フロアからの視点:ブライアン・ゲルバー>
☆損切りを覚えなさい(略)もう一つ、資金が二倍、三倍と増えるまでポジションのサイズを大きくしないこと
<第二章 株式トレーダー:マーティ・シュワルツ>
○トレーダーの差をわける能力は、今日とはまったく異なった世界のことについて想像できる能力とそれが現実的にあり得ると考えられる能力
<第一章 先物と通貨:ブルース・コフナー>
○間違いを受け入れることができるようになった時から勝者になった(略)
勝利はいつも目前にあるという信念で臨めば、損も痛くはなくなる
<第二章 株式トレーダー:マーティ・シュワルツ>
○損を一気に取り返そうとすれば、ほとんどの場合大失敗する
<第二章 株式トレーダー:マーティ・シュワルツ>
○強烈に稼いだ後は、むしろ小さなポジションで軽く流すようにしている
→大きな損はいつも大きな利益に続いて起こるものだ
<第二章 株式トレーダー:マーティ・シュワルツ>
2006 12/23
投資、経済
まろまろヒット率3
確実 投資
“ジャック・D. シュワッガー、横山直樹訳 『マーケットの魔術師 – 米トップトレーダーが語る成功の秘訣』 パンローリング 2001” への0件の返信