大正13年創業のおでん屋さんの名物「とうめし」をいただく。とうめしとはおでんのタネとして煮込まれた豆腐を茶飯の上にのせて、さらにその上からおでん出汁をかけたもの。元々はまかない飯だったらしいけど、いわゆる豆腐丼(豆飯)ですな。
ランチではこのとうめしに牛スジ煮込み、サラダ、小鉢、みそ汁がついたとうめし定食が食べられる。
カウンターに座ればまだカクシャクとしている店長がおでん鍋から豆腐を引き上げて飯にのせる姿が間近で見ることもできる。
食べてみると豆腐がフワフワでごはんとよく合っていてマイウー。おでんは薄口のかつお出汁をベースにした関西風が好みだけど、こうやって丼にしてみると醤油ベースの濃い口の関東風おつゆが合いますな。ただ、味が濃いし量も多いので定食でなくとうめしだけでもお腹いっぱいになってしまった。
お多幸は支店や暖簾分けも多い老舗のおでん屋さんだけど、このとうめしは老舗版B級グルメという感じで面白かった。日本橋の「お多幸(おたこう)本店」にて。
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