リチャード・F. バートン、大場正史日本語訳、古沢岩美イラスト 『船乗りシンドバッドと軽子のシンドバッド』 ちくま文庫『バートン版 千夜一夜物語』第七巻より 2004

まろまろ@いま書店に並んでいる幻冬舎『世界の山ちゃん伝説』に僕のインタビューが載ってマッスル。

さて、『船乗りシンドバッドと軽子のシンドバッド』リチャード・F. バートン原典訳、大場正史日本語訳、古沢岩美イラスト
(ちくま文庫)『バートン版 千夜一夜物語』第七巻より(2004)。

シンドバッドの原典が読みたくて手に取ったバートン版千夜一夜物語(アラビアン・ナイト)の第五百三十七夜から第五百六十六夜まで。
もちろん原典と言っても、シンドバッドの物語自体が色々な海洋物語・伝説を集約したものだし、
派生型も多くて本当の意味でのオリジナル原著に当たるものは無い。
ただ、このバートン版はかなり原形を留めているとされていて、第七回目の航海についてはカルカッタ版も載せられているので信頼性も高い。

実際に読んでみると・・・原典のシンドバッドは人を殺しすぎ(笑)
確かにこのままでは子供向けにはできないのがよくわかる。
ただ、その分生々しいシンドバッドの冒険伝説が活き活きとえがかれていて躍動感があった。
また、解釈や考察を加えているバートンの注釈も興味を持てた(この本で竜涎香などの希少品のことを知った)ので、
169ページにわたる長編物語なのにあっという間に読むことができた。

読み終えてみると毎回苦難に遭って「二度と航海には出ない」と心に誓いながらも、
その都度航海に出てしまうシンドバッドに微笑ましさを感じたし、
どこか親近感のようなものを感じたりもした。

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2006 6/1
小説、寓話、海洋もの
まろまろヒット率3

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