杉浦昭典 『海賊キャプテン・ドレーク―イギリスを救った海の英雄』 中央公論新社 1987

万博ではマイナーな国々の料理を食べまくった、らぶナベです。

さて、『海賊キャプテン・ドレーク―イギリスを救った海の英雄』杉浦昭典著(中公新書)1987。

16世紀イギリスの海賊、後に提督として活躍したフランシス・ドレークを取り上げた歴史本。
正確に言うとドレークは完全に無法な海賊(pirate)というより、
敵国の船に対する私掠特許状を与えられた私掠船(privateer)の船長だ。
ナイトの称号を与えられたりプリマス市長も勤めたように、
彼はイギリス国内では彼は合法的な存在だった。

でも敵国、特に当時イギリスと覇権を争っていたスペインにとっては彼の経歴は海賊そのもの。
スペインの商船や植民地を襲いながらマゼラン隊に続いて世界史上2番目の世界一周を達成。
(その過程でホーン岬とドレーク海峡を発見)
スペインとの戦いではイギリス艦隊の実質的な指揮を取り、
カディス湾の奥まで進入してスペイン艦隊を奇襲(1587年)。
さらにスペイン艦隊との決戦であるアルマダ海戦では、
得意の焼き討ちで当時世界最強といわれた無敵艦隊(アルマダ)を壊滅させる(1588年)。
最後は洋上で生涯を終える彼は、史上もっとも成功した海賊といえるだろう。

奇襲や焼き討ちなどのB級なゲリラ戦術を得意とする一方で、
世界一周を達成するほどの大きな冒険心と実行力があって、指揮もうまい。
彼は二流国家時代はB級戦術で勝ち上がってきたイギリスの象徴的な存在ともいえる。
裏技が得意なのに正攻法もできるというまさに僕好みの人物だ。
ドレークの元上司で後にライバルとなるジョン・ホーキンズも魅力的な人物だし、
彼の人生を知るにしたがってすっかり彼と彼の活躍した時代を好きになってしまった。
逆にエリザベス1世のことがかなり嫌いになってしまったけど(^^;

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2005 8/22
歴史、海賊もの
まろまろヒット率4

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