村上春樹 『ダンス・ダンス・ダンス』 講談社 上下巻 1991

ナニゲに自分のまわりには村上春樹ファンが多いと気づいた、まろまろです。

さて、そんな『ダンス・ダンス・ダンス』村上春樹著(講談社)上下巻1991。

空虚な日々をおくる”僕”は、ある時期をすごした”いるかホテル”を再訪した。
そこには”ドルフィン・ホテル”という名前の、全く違うホテルが建っていた・・・

不安定な現実と消耗する日常、そこでステップを踏みながら踊る”ダンス”をテーマにした村上春樹の長編小説。
友達から『アフターダーク』を貸してもらったら、今度は別の友達が「再起の話だし」ということで貸してくれた一冊。

読んでみると冒頭からの陰鬱な雰囲気に辟易させられたけど、150ページ前後からようやくエンジンが入った。
特に下巻の”僕”と”ユキ”とのハワイのシーンには、そんな陰鬱さとコントラストをなす印象を受けた。
また、ところどころにバブル時代の匂いがして、それが何だか微笑ましくもあった。
(原本の初版は1988年)

ちなみに村上春樹の小説の主人公はどんなにダメな時期でもかなりモテるのが、
彼のテーマの一つである”リアリティ”に欠けると思う(w

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2007 6/5
小説
まろまろヒット率3

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