岩田規久男 『経済学を学ぶ』 筑摩書房 1994

『経済学を学ぶ』視点を変えたい人に!
岩田規久男の『経済学を学ぶ』(ちくま新書)を読みました、
これはおもしろかったっすよ!すらすらとすぐに読めましたし
何より読んでいて自分の視点が今までいかに狭かったのかが実感できます。
「お前は読んだ本を安易に誉める・・・」って言われるんですが
良いものは良い!?しかたないっすね。
個人的に前に紹介した『経済学はむずかしくない』よりもおすすめっす。
「高速道路はなんで高いのか?」とか
「なんで学生には映画の学割があるんや?」、
「旧社会主義国ではなんで店先に行列ができてまうんや?」、
「なんでゴミ問題は解決に困難が伴うんや?」などなど
ちょっと見た感じでは直接経済学とは関係ないと思ってしまう事柄を
経済の観点からわかりやすく説明してくれて
今までもやもやして良くわからなかったことが
「ああ!そうなんや!」と目から鱗が落ちるようです。
ひさびさに読んでいて嬉しくなる経験をしました。
基礎演などで安直に(感情的に?)物事の不満や問題だけに注目し、
問題がそうなる経済的過程にほとんど注目しなかった単純な自分が
今、むちゃくちゃ恥ずかしいっす。
あらゆる社会科学に必要である
「熱い心と冷たい頭脳」には経済学的視点が不可欠であるというのが
実感できる本です。

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1995 11/7
経済学
まろまろヒット率5

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