渡邊義弘@石垣島で自転車で出かけるようになりました。
さて、塩野七生 『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』 新潮社 上下巻 2013。
13世紀に活躍し、ルネサンスを先取りした科学的な視点と合理性を持った君主として知られる、神聖ローマ皇帝兼シチリア王国国王のフリードリッヒ二世の生涯を描いた伝記。
法治国家への改革、ローマ教皇との対立など、既得権益、既成勢力との戦いにその生涯の記述の多くが費やされているけれど、中でも武力を背景にしながらも、粘り強い交渉でイェルサレムを奪還した第六回十字軍が一番印象的。
合理性と強い意思とを兼ね備えた人物像に感銘を受ける一冊。
2017 3/19
歴史、ヨーロッパ史、中世
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