一歩踏みだしたら、いきなりつまずいて捻挫した、まろまろです。
さてさて、『光武帝』塚本青史著(講談社)上中下巻2006。
後漢を打ち立てた光武帝(劉秀)を主役にした歴史小説。
光武帝は中国史上屈指の名君、それも王朝の開祖としては一番か二番目に挙げられる人物として知られている。
慣用句になったエピソードも豊富にある人物だけど、なぜかこれまで物語として取り上げられることが少なかった。
そんな光武帝を主役にした歴史小説ということで期待して読んでみた。
・・・なのに読み終わってみると残念な感想を持ってしまった。
有名なエピソードはほとんど入っていないし、フィクションに大きな分量を割いていてそれが面白くない。
政略・戦略面がほとんど取り上げられていなかったのもがっかりしてしまった。
(特に後漢をたててからのエピソードが豊富なのにそれが一切えがかれていない)
上中下巻もある長編小説なのにもったいなく感じた一冊。
2007 4/30
歴史小説
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