渡邊義弘@誕生日です。
ラリー・ローゼンバーグ、井上ウィマラ訳 『呼吸による癒し―実践ヴィパッサナー瞑想』 春秋社 2001。
お世話になったカウンセラーさんからオススメいただいた一冊。
マインドフルネスの基になったという、呼吸を中心にした瞑想について解説している。
中でも「気づき」について解説・・・
☆気づきはしばしば鏡に喩えられる
→鏡はそこにあるものをただ映し出すだけ
→それは考えるプロセスではなく、概念以前、思考以前のもの
<第1章 身体と共に呼吸する>
☆経験と親しむことが気づきの任務
→本当の親密さというのは何か特別な経験を求めたりするのではなく、物事をあるがままに見ること
<第1章 身体と共に呼吸する>
・・・というのは、印象に残った。
また、解放について・・・
☆真の解放はすべての貪欲、嫌悪、そして迷妄から自由になること
→苦しみは物事を私だとか私のものとして執着するところからやって来る
→消滅はしがみつく心からやってくる不必要な苦悩の終わり
→消滅というのは抹殺ではないことを理解することが重要
<第4章 智慧と共に呼吸する>
・・・と、述べているところ(問題を「溶ける」とも表現している)は心に響くものがあった。
以下は、その他にチェックした箇所(一部要約含む)・・・
○感情を抑圧することなく、感情を感じつつ呼吸していれば、すべてが変化していく
<第1章 身体と共に呼吸する>
○混乱をはっきりと深く見つめることが、純粋な明晰さと果断さへの最も信頼できる道
→混乱もやって来ては去って行くひとつの心理状態として見つめる
<第3章 心と共に呼吸する>
○無執着に至る確実な道は、執着について学び、観察して理解すること
<第3章 心と共に呼吸する>
○置かれた状況が滅茶苦茶に混乱している場合は、その混乱と共にいてその混乱をじっとよく見つめる必要がある
→行動への誘惑に駆られることなく不確実性の存在を受け容れることができるなら、それは明晰さに到達するための非常にいいチャンス
<第6章 日常生活と共に呼吸する>
○人生の真の満足は、たえず新たな目標を熱望しつづけることによるのではなく、人生を構成している小さなことどもに喜びを見出すことによって得られる
<第6章 日常生活と共に呼吸する>
○沈黙とはエゴのない場所であり、行為における沈黙とは、その行為を「私」だとか「私のもの」にすることなく、世間の中で行為すること
<第7章 沈黙の中に呼吸する>
2016 5/26
呼吸法、マインドフルネス、瞑想、スピリチュアル、仏教
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