岡田尊司 『自閉スペクトラム症 「発達障害」最新の理解と治療革命』 幻冬舎 2020

自閉スペクトラム症 (Autism Spectrum Disorder, ASD) の理解と治療について、最新の動向を解説している。

以下は、チェックした箇所 (一部要約含む)…

☆ASDに対する偏見や誤解が、しばしば過酷なイジメや迫害につながりやすかったのは、ASDの特性が、性格や人格の問題と同一視されてきたから
→過敏さにしても、同じ行動パターンへのこだわりや融通が利かない傾向にしても、また相手の気持ちや場の空気を読み取るのが苦手な点にしても、自分勝手であるとか頑固であるとか思いやりがないとかいった性格的欠点として受け取られ、人格の問題であるかのようにみなされやすかった
<第1章 自閉スペクトラム症に気づく>

◯本人の流儀が、生物学的な特性によるということを理解せず、単なる行動上の癖や習慣だと思って修正しようとすると、大変な目に遭う
→特性と戦うことは、地球の自転を止めようとするのと同じくらい虚しく、消耗する行為
→本人がそれを自ら変えていこうと思いわない限り、その軌道を他人が変えようとすることは本人に極度のストレスを与え、激しい怒りや興奮を引き起こす
<第1章 自閉スペクトラム症に気づく>

◯発達特性はあくまでも途中経過であり、固定したものではない
→ベテランの専門家ほど、固定した障害という従来の観念にとらわれていることがある
<第4章 特性に応じた進路、適職、生き方>

☆ASD当事者と向き合うには、同じことに打ち込むことによって、関心を共有することが必須の第一歩
→優れたカウンセターは、ごく自然に相手の関心に寄り添い、のめり込み、本気で感動する
<第8章 回復例が教えてくれること>

☆ASD当事者に寄り添う原則
1: 相手でなく、取り組んでいることの方に熱中すること
2: 相手の世界を尊重する
3: 相手の行動を変えようとしてはいけない
→ASD当事者とぎくしゃくしてしまう人は、行動や関心を共有することよりも、相手の行動や関心を外から見て評価してしまう
<第8章 回復例が教えてくれること>

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2024 8/1
ASD、発達障害、発達神経症、精神障害
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