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みすず書房は1945年12月に創業した出版社です。みすずの名は、
万葉の時代から歌に詠み継がれて来た、信濃にかかる枕詞
「みすず刈る」から来たものです。はじめは「美篶書房」と
漢字で表記されていました。

その社名の由来の通り、同社は長野県出身の3人(小尾俊人、
山崎六郎、清水文男)によって創業された会社です。3人は、もともと
1939年に「宮沢賢治名作選」を刊行し、宮沢賢治を世に出したことで有名な
羽田書店で働いていました。ちなみに羽田書店の創業者は羽田武嗣郎、
元総理大臣の羽田孜氏の父親です。

彼ら3人は羽田書店に在籍中に徴兵されてしまいますが、終戦後に再会し、
同社を立ち上げます。当時、日本や英米の有名な作家はすでに
他の大手出版社から多くの書籍が刊行されていたこともあり、同社は
英国以外のヨーロッパの書籍を日本に紹介することに注力することになります。
そのため創業当初から現在に至るまで、フランス語、ドイツ語書籍からの
翻訳書の割合が多く、同社の大きな特徴となっております。

処女出版は片山敏彦の「詩心の風光」。有名な刊行書籍としては、
「ロマン・ロラン全集」やフランクルの「夜と霧」、『ゾルゲ事件』で
有名な「現代史資料」などがあります。
ちなみに、管理人もかなりお世話になった出版社です。

㈱みすず書房
〒113-0033 東京都文京区本郷5-32-21
TEL 03-3815-9181 FAX 03-3818-6435
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2006年07月24日 16:15に投稿されたエントリーのページです。

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