『行政書士マスターDX2 一般 教養・論述編』 東京法経学院出版 2000

行政書士試験問題集の一般教養版。
今年から司法関係の試験は大きく変わるが行政書士試験もかなり変化する。
でも一般教養問題は残るということで一度通してやってみた。
するとすると自分がいかに漢字間違いが多いか痛感することに(;_;)
ちょっとした漢字の違いが見分けられなくなっている!
そういえば大学に入ってから手書きをすることがほとんどなくなった、
SPIでもこんなに漢字問題なかったしなぁ。
とりあえず何度かこなして問題に慣れることが対策案かな。

この本をamazonで見ちゃう

2000 7/17
法学一般、資格関係
まろまろヒット率3

中嶋博行 『違法弁護』 講談社 1998

雪印に続いて森永もやばそうなので気に入っている牛乳プリンも
店頭から消えちゃうのかな?と心配しているらぶナベっす。

さてさて、『違法弁護』中嶋博行著(講談社文庫)1998年初版。
この作家の処女作『検察捜査』に続いて読んだ第二作目の小説。
これらの作品はまだ読んでいない『司法戦争』を加えて
「法曹三部作」と呼ばれているらしい。
話の筋立ては横浜でおこった警官射殺事件を中心にして
貿易会社による企業犯罪、その会社顧問の法律事務所と神奈川県警との対決、
最高検察庁の内部腐食などがスケール大きくえがかれている。
そして今回も主役は法曹界に席をおく気の強い女性。
国際約款やM&Aなどの渉外法務を専門にする(マジでめっちゃ儲かるらしい)
大型法律事務所にアシスト弁護士=つまりヒラ弁護士として務めながら
パートナー弁護士になろうとする彼女の野心を主軸に書かれている。
会社への強制捜査を清算手続でかわすなど渉外法務の知識を使って
リーガルディフェンスをする箇所などはなかなかに読ませてくれる。
それに多面的に利害関係者を絡ませていきながらも退屈させない話の展開は
本職が弁護士らしくてやっぱりうまいなと思うが(そうやって仕事するんだね)
前の作品と比べるとちょっと見劣りしてしまう、似ている点も多いし。
批評家も解説で「三部作として読まないとダメ」と苦しい言い訳をしていた。
実際に著者の作品の中では一番売れてないらしい(^^;

ちなみに解説で批評家がこの分野(リーガルサスペンスもの)の第一人者
ジョン・グレシャムのデビュー作品『評決のとき』もほとんど売れなかったと
言っているが映画を見る限りジョン・グレシャムの作品の中では
この『評決のとき』が一番良いと思うのは僕だけだろうか?
特に最後の法廷シーンは僕にこの進路を選ばせたきっかけの一つなのに・・・

この本をamazonで見ちゃう

2000 7/13
小説、法学一般
まろまろヒット率3

福田大助・樋口收 『"崖っぷち"から"大逆転"の法律相談』 KKロングセラーズ 1999

変に勝負運が良いのでビリヤードでは”9ball”での勝率が高いらぶナベっす。

さて、『”崖っぷち”から”大逆転”の法律相談』福田大助・樋口收著
(KKロングセラーズ)1999年初版。
もめ事が社会的な病気だとすればこの本は二人の弁護士による「症例」集。
KKロングセラーズらしく軽い編集しているので気軽に読めるが
競売物件をねらってくる占有屋、抗告屋の話などここで紹介されている
49のケースはそれぞれまさに魑魅魍魎が跋扈するものばかりで
「世の中ってこわいな」と思ってしまう(^_^)
そういうものを相手にするなら『蒼天航路』の登場人物のような
図々しいまでの心胆がいるのだろう。

サラ金が最も恐れるのは大蔵省銀行局長通達、
仕事中で受けた損害には労災認定に加えて民法715条で慰謝料も請求できる、
極度額がある根抵当と同じように根保証は判例で制限されているので
逃れられることもある、取引先の経営に不安があるなら民法311条で
先取特権として倒産前に取引先から債権を譲渡してもらうのが一番確実、
相続などで共有している土地・建物の一部に抵当権を設定して借金して
物件の一部だけを競売しても買う人間はいないし民法252条で
共有の多数原理が優先するので安全、どうしても手形の裏書きをしなくては
いけない時は無担保裏書きをすれば良い、通常借地権の価格は土地の七掛、
街宣車による妨害も民事保全法23条の仮処分で防ぐことができる、
ダブル不倫の場合に配偶者の協力があれば反訴で慰謝料の相殺が可能
刑法185条で賭博は禁止されているが一時の娯楽に共する物
=一般的な夕食代くらいは免除される
・・・などはもしもの時のために知っておいた方が良い予防接種だろう(^^)

この本をamazonで見ちゃう

2000 7/9
法学一般
まろまろヒット率3
法務 キャリア

『行政書士マスターDX1 実務法令編』 東京法経学院出版 2000

家の冷蔵庫に大量に残っていた雪印ヨーグルト『ナチュレ』を食べながら
(それも話題沸騰の大阪工場製)「この酸味と危険とは等分なのか」
と感じ入っている、らぶナベ@危険を愛する男っす。

『行政書士マスターDX1~実務法令編~』(東京法経学院出版)2000年版初版。
カテゴリ的には行政書士の問題集。
でも1問+解説で見開きいっぱい使っているほど説明が長い!
その上に360問を軽く超えるほど問題が掲載されているのでやたらと分厚い。
問題に慣れるために一通やってみようと始めたが問題集を解くというよりも
完全に読書状態。おかげで住民票や戸籍など知らなくても良いような
知識まで付いてしまった。この上一般教養編まであるんだから
完全に終わらせる頃には雑学王になってそう(^^;

この本をamazonで見ちゃう

2000 7/7
法学一般、資格関係
まろまろヒット率3

司馬遼太郎 『世に棲む日々』 文藝春秋 全四巻 1975

『愛していると言ってくれ』の再放送を見る度に
「常盤貴子ってイヤな女やなぁ」と思ってしまう、
らぶナベ@でもあの胸はやっぱり素敵(^^)

さて、『世に棲む日々』(全四巻)司馬遼太郎著(文春文庫)1975年初版。
吉田松陰と、彼の死後は高杉晋作をえがいた長編小説。
著者は他の作品よりもずっと淡々と書いているように思える。
これは若い頃に戦時教育としての受けた吉田松陰のイメージが
著者の中で強かったことへの反動だろう。
作品の中でも「思想とはいわば虚構である」、「二流、三流の人間にとって
思想を信奉するほど、生きやすい道はない」、「本欄手段たるべきものが
思想に化り、いったん胎内で思想ができあがればそれが骨髄のなかまで
滲み入って思想以外の目で物を見ることができなくなる」
などという文章が目立って多いのもこのためだろう。

抑揚少なく書かれているのに最終巻の最後の場面には
他の作品の終わりよりも哀しさや寂しさを感じてしまった。
これは著者の書く姿勢だけでなく高杉晋作という人間の魅力が
際立ってこの作品に影響しているからなんだろう。

この本をamazonで見ちゃう

2000 7/2
小説、歴史
まろまろヒット率4

芦部信喜 『憲法』 岩波書店 1999(新版補訂)

テレビ朝日でやっていたインダス川の源流を探る番組(筒井道隆出演)を見て
またまたやばい旅がしたくなった、らぶナベ@やっぱ次はチベットかな?(^^)

さてさて、『憲法』[新版補訂版]芦部信喜著(岩波書店)1999年初版。
去年死んじゃった日本最高の憲法学者、芦部さんの代表的著作。
その道では定番の一冊らしいが確かにその記述は簡潔で明確さを感じる。
ただし本の構成に文句を付ければこの記述量ならこれだけ分厚くしなくても
もっとコンパクトにできたはずだ(文字も大きいし岩波書店儲けすぎ!)
また、読む前に「基本的人権が中心で統治部分の記述の薄さは致命的」という
話をそこら中で耳にしていたがそれほど手薄さを感じることはなかった。
これは行政法の本(『プロゼミ行政法』)を読んだ時と同じように
『行政書士マスターDX1~実務法令編~』の憲法部分の問題を
一通りこなしてから読み始めたためもあるのだろうが。

以下、こういう本にしては数少ないチェック項目・・・
○特別な法律関係における人権の限界では法治主義の排除、人権の制限、
司法審査の排除からなる「特別権力関係論」が通説だったがそれぞれの
法律関係における人権の制約を具体的に明らかにしなくてはならない

☆在監者の人権は「相当の具体的蓋然性」が予見される場合には
制限できるとしたのが「よど号ハイジャック事件新聞記事抹消事件」
(最大判昭和58年6月22日)

☆人権規定は私人間では「間接適用説」されるため制限されるとしたのが
「三菱樹脂事件」(最大判昭和48年12月12日)

○間接適用説の立場に立つと法律行為以外での純然たる事実行為による
人権侵害に対しては真正面から憲法問題として争うことはできない
→アメリカの判例で採用されている「国家行為(state action)」理論が
その救済手段として注目される(民法709条の不法行為の違法性の裏付けを
強化したり国家賠償請求などの行政訴訟を提起する救済手段につながる)

☆憲法13条の法的性格は裁判上の救済を受けることができるとする
具体的権利性が認められている→
「京都府学連事件」(最大判昭和44年12月24日)、
「前科照合事件」(最判昭和56年4月14日)
→ただし一般法にも特別法にも個別の人権が妥当しない場合に限って
適用される「補充的保障説」が通説

☆憲法13条から導き出されるプライヴァシー権の要件に
「一般の人々にいまだ知られていないこと」が必要としたのが
「宴のあと事件」(東京地判昭和39年9月28日)

☆行政訴訟法31条が定める違法だが無効とせず違法宣言に留めた「事
情判決」をしたのが「衆議院議員定数不均衡事件」(最大判51年4月14日)

☆検閲は行政権による事前抑制で絶対的に禁止されるが
裁判所による事前抑制(差止)は憲法21条1項の表現の自由の保障によって
原則的に禁止されるとして両者を概念的に区別したのが
「北方ジャーナル事件」(最大判昭和61年6月12日)
=例外的に事前差止がみとめられる

☆公務員の労働権が制約されることを認めたのが
「全逓東京中郵便事件」(最大判昭和41年10月26日)
また、公務員の政治活動も制限されると判決したのが
「猿払事件」(最大判昭和49年11月6日)

☆司法の概念を構成する重要な要素・・・
具体的な争訟が存在すること、適正手続の要請等に則った手続に従うこと、
独立して裁判がなされること、正しい法の適用を保障する作用であること

☆「法律上の争訟」=当事者間の具体的な権利義務ないし
法律関係の存否に関する紛争であってそれが法律を適用することにより
終局的に解決することができるものに限られる(判例)
→裁判所に救済を求めるには原則として自己の権利もしくは
法律によって保護されている利益の侵害という要件が必要とされる

☆法律の違憲判断を回避する解釈と法律の合憲性に対する疑いを
回避する解釈の二つを含む「憲法判断回避の準則」が適用されたのが
「恵庭事件」(札幌地判昭和42年3月29日)

この本をamazonで見ちゃう

2000 6/26
法学、憲法
まろまろヒット率4

中島博行 『検察捜査』 講談社 1997

納豆はめちゃくちゃ苦手だけど納豆菌がお腹に良いし
血もさらさらにしてくれるということで「乾燥納豆」なるものを
手に入れて薬のようにして飲んでいる、
らぶナベ@でも口にねばねば感が残っていやん(涙)

さてさて、『検察捜査』中島博行著(講談社文庫)1997年初版。
日本ではめずらしいリーガルサスペンスものの小説。
タイトルからはいまいち触手が動かされなかったがネットを中心にして
そこら中で「面白い」という評判を耳にしていたのでためしに読んでみた。
著者は弁護士でもある小説家として有名らしく
この作品で江戸川乱歩賞を受賞している。

話の大筋は跳ねっ返りの女性検察官を中心にして大物弁護士が
殺害された事件から検察内部での派閥抗争、日弁連会長席をめぐる争い、
検察と弁護士会との対立、日本の司法改革などを舞台にして展開していく。
リーガルサスペンスものといっても法廷シーンはほとんど無く、
話が二転、三転していく中で日本の法曹界それぞれの裏事情を
暴いていくというかたちになっている。
そう書くと重々しそうだが話が反骨な女性検察官を中心にまわっているので
かなり軽快だ、タイトルから想像しにくいけどギャグも軽かったりする。
陪審員制度を採用していない日本では刑事事件ものを取り扱うなら
99.98%の有罪率を誇る検察庁を舞台にしないと迫力を持たせられない
という著者の弁があとがきで紹介されていたがこれはとてもよくわかる話だ。
あまりネタになることは少ないが捜査指揮権と訴追権を独占している検察は
とても重要なポジションを占めているし実際に強力でもある。
僕だって免許取得後に一度は日本最高の司法集団、
東京地検特捜部とたたかってみたいと思うくらいなんだから(^^)

この本をamazonで見ちゃう

2000 6/22
小説、法学一般
まろまろヒット率3

石川敏行 『はじめて学ぶプロゼミ行政法』 実務教育出版 2000(改訂)

お酒はあまり飲まないんだけど(家では全く飲まない)、
最近「すだち酒」なるお酒にはまっている、らぶナベ@梅田にある
『やえがき』っていうくわ焼き居酒屋で飲めます、お薦め!

さて『はじめて学ぶプロゼミ行政法[改訂版]』石川敏行著
(実務教育出版)2000年改訂初版。
最近、行政書士資格でも取ろうかと思い立って
始めにざっと『行政法』(有斐閣アルマ)を読み、
その次に問題集『行政書士マスターDX1~実務法令編~』
(東京法経学院出版)の行政法の部分を一通りやってみてから
確認と問題集で分散した知識の再統合のために読んだ行政法の入門書。
かなり良いという評判は聞いていたが確かにコンパクトにまとまっている(^^)
(特に行政書士試験で問題として取り上げられるのは8章~13章までだろう)

また、この本の中で印象深いのは三権分立の役割分担を電車で例えて
立法がレールを敷き、行政が走る列車、司法がコントロールを担う司令塔
・・・と例えたところには妙に納得してしまった(^^)
司法(司る方法)とは文字通りの司令塔なんだから。
手綱を握り独自の戦略論のもとで指揮、采配する役割こそが司る仕事だ。

知識の再統合のために読んだのであえて新しい知識はなかったが
それでもチェックした点は以下・・・
○国家保障法→結果の補填、行政争訟法→原因そのものの除去
(国家賠償請求をする際に予め取消or無効確認判決が不要なのはこのため)

○行政不服申立ては「審査請求中心主義」、
行政事件訴訟法は「抗告訴訟原則主義」

この本をamazonで見ちゃう

2000 6/19
法学、行政法
まろまろヒット率3

司馬遼太郎 『義経』 文藝春秋 上下巻 1977

そろそろ株主総会の季節が始まって届いた封書を見てみると
去年は100株株主だった僕が今年は二度の分割を経て
自動的に225株株主に出世していた、らぶナベ@せこい立身出世物語だな(^^;

さてさて、『義経』司馬遼太郎著(文芸春秋)上下巻、1977年初版。
「判官びいき」で有名な源義経を主役にした司馬遼太郎の小説。
ふと手にとって読んでみたがもともとこの著者は徳川家康といい
(『覇王の家』)、豊臣秀吉といい(『新史太閤記』)、西郷隆盛といい
(『翔ぶがごとく』)どうも有名すぎたりエピソードがよく知られている
人間を書くのが苦手なような気がしていて、
既に色々な物語の主題になっている人間を主役にしたこの本も
あまり期待していなかったが案の定いまいちだった(あかんやん!)
義経を軍事的天才性と人格的幼児性の分裂症的な捉え方に
ついては納得できるがどうも書き方に気合いが入っていないように
思えるのは僕だけだろうか?
やっぱり彼は土方歳三とか(『燃えよ剣』)、河合継之助とか(『峠』)、
大村益次郎とか(『花神』)、明治中期の面々とか(『坂の上の雲』)を
取り上げた方が生き生きとした文体になるような気がする。

やっぱ何をするにも人間得意分野でやらないとダメなんだろうな。

この本をamazonで見ちゃう

2000 6/17
小説、歴史
まろまろヒット率3

山下淳・小幡純子・橋本博之 『行政法』 有斐閣 1997

街の法律家(行政書士)を扱った漫画『カバチタレ!』(モーニングKC)の
2巻、3巻を手に入れた、らぶナベ@やっぱり面白いっす(^^)

さて、『行政法』山下淳・小幡純子・橋本博之著(有斐閣アルマ)1997年初版。
行政法で始めて読んだ本。
とりあえず概要を知るには良いだろうと思って
手頃で無難でうなこの本を手に取ってみた。
読んでみると噂には聞いていたが行政法ってやたらと煩雑だ!
(この本の書き方が悪いのかもしれないけど)
行政法とか言いながら行政法そのものの法律は無いことにも
原因しているんだろうが民法のように総則というか
一貫した指針が無くまとまりがないように感じる。
大陸法ではなく判例法メインの英米法に影響されているのかな?
とも思ったがどうもそうではないみたいで解釈論での議論よりも
カテゴリー分けの議論の方が盛んのようだ。
性質が判例法チックなのに解釈を大陸法的にしているから
こんなややこしいことになるのか?とも思ったが
さすがにこれは僕の思いこみかな?
とにもかくにもさらっと読むには問題の無い本でもあるんだろう、
以下はあえてチェックした箇所・・・
・日本の大臣制度は一人の人間が国務大臣と行政大臣を兼任する

・国家行政組織法=組織体としての行政機関、
地方自治法=行為主体としての行政機関

・侵害作用にのみ法律の根拠を必要とするという侵害留保説は
最近疑問視されている

・取消=処分を行った際に瑕疵がありそれを理由に取り消すこと
撤回=瑕疵のない処分だが処分後に生じた理由によって
処分の効果を失わせること

・不服申立てのメリット=簡易迅速性と違法性だけでなく不当性(裁量問題)
を争点にすることが可能なこと

この本をamazonで見ちゃう

2000 6/16
法学、行政法
まろまろヒット率3