ジョン・W・ガードナー、加藤幹雄訳 『リーダーシップの本質』 ジョン・W・ガードナー、加藤幹雄訳 ダイアモンド社 1993

ケネディ政権で教育タスクフォースのメンバー、ジョンソン政権で
保健教育福祉省長官を歴任し、現スタンフォード大学ビジネススクール
記念教授を歴任している実践家兼理論家の著者が多様な事例を
引用して書いたリーダーシップ論の一冊。
ダイアモンド社から出版されているので企業家の例えが多いかと
思っていたが(^^)やはり政治の中枢にいただけあってか、
フランクリン・ローズヴェルトやトマス・ジェファーソン、
はたまたチャーチルなどの政治家の事例が多かったのがうれしかった(^^)
12章で打ち出しているリニューアル論がもっとも著者が
強調したかったところだろうが、僕には1章「リーダーシップの性質」、
2章「リーダーシップの任務」、3章「問題の核心」、
5章「リーダーの資質」が一番興味深かった。

この本は印象に残った部分が多かったので、線を引きまくったが(^^)
特に記憶したい部分は・・・

「リーダーシップというのは、個人あるいはリーダー・ティームが、
リーダーやリーダーと部下が共有している目的を追求すべく、
集団を誘導していくプロセスである。」

「(カーライルとヘーゲルの史観を対比させて)よりバランスのとれた
見解からすれば、歴史の力はリーダーを生む状況をつくり、
またリーダーの性格は歴史にインパクトを与える」

「リーダーシップについての一般概念の核心にある二つの任務は、
目標設定とモティヴェーティングである」

「賞賛に最も値するリーダーは、我々が共有する信条や価値の再生を
手伝ってくれる人々である」

ウィルソンの言葉「リーダーの耳は人々の声に反響しなければならない」

「ケマル・アタテュルクは目標は不動であったが、
それを達成するための戦術においてはきわめて柔軟であった」

アイゼンハワー「リーダーシップとは、説得力であり、調停力であり、
教育能力であり、そして忍耐力である」

ジェイムス・ミッチナー「私は挑戦することが好きだ」

「天才とバカとの違いは、天才には限界があることだ」

ラ・フォンテーヌの意味深いセリフ「宇宙を知っても己を知らず」

ヴィンズ・ロンヴァルディは「我々はけっして負けないが、
時が我々に味方しないこともある」
「私は悲観論者であるかもしれないが、悲観論者であっては
リーダーの役割がはたせない」

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1997 5/23
リーダーシップ論
まろまろヒット率5

マイケル・ハワード、奥村房夫訳 『ヨーロッパ史と戦争』 学陽書房 1981

ゼミの教授である佐藤先生(さとまん)から「俺がいままで読んだ
戦史の本の中で一番おもしろかった本」として借りた本。
内容はヨーロッパが形成されるメロヴィング朝フランクから
第二次大戦までのヨーロッパ史を戦争という社会的行為を通して見ている
欧米では有名な一冊。
知っているところが多くてあまり新鮮というわけではなかったが、
綺麗にまとめられているという点では良かった。

1997 5/15
歴史、戦略論
まろまろヒット率3

是本信義 『戦史の名言』 PHP出版 1997

戦史上の名言をあつかったいかにも趣味的(^^)な本だったので
期待して読んだが、戦史に直接関係ないものもあって期待ほどではなかった。
しかし今まで知らなかった様々なエピソードは新鮮だった。
例えばネルソン提督のヨーロッパでは有名なエピソードとして、
コペンハーゲン沖海戦で大苦戦して戦っていた最中、
上官からの信号旗による退却命令が出たときに失明している右目に
望遠鏡をあてて「我、その信号見えず!」といいはなち戦闘を続け、
勝利したもの。
ジョン・ポール・ジョーンズがアメリカ独立戦争における
セラピス号捕獲戦に自分の船はぼろぼろになり、乗員の大半は
戦死しているのに敵艦の降伏勧告に対して「戦いはこれからだ!
(I have not yet begun to fight)」と言い放ち、生き残った部下と共に
敵艦に飛び込み拿捕したものなど面白いものがあった。

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1997 5/11
歴史、名言集、戦略論
まろまろヒット率2

アメリカ海軍協会、武田文男・野中郁次郎訳 『リーダーシップ―アメリカ海軍士官候補生読本』 生産性出版 1981

原題『NAVAL LEADERSHIP』by「United States Naval institute」

アメリカ初のノーベル賞科学者アルバート・ミケルソン、
戦略研究者アルフレッド・マハン、大統領ジミー・カーターを排出した
アメリカ海軍兵学校の教科書。
海軍の教科書らしくリーダーシップについて厳密な定義と
緻密な説明がされている。

リーダーシップの概念(第一章)
心理学研究の歴史的背景(第二章)
集団の構造と機能(第四章)
リーダーシップのダイナミックな特性(第八章)
・・・の四つの章が印象に残り、特に第一、第八章が
この本の根幹をなすと思う。
また、前書きにある「生々しい人間という要素に注目するのが
リーダーシップの特徴」という箇所が気になっている。
興味深いのは「海軍において最も重要な要素は人間」と断言している
ところで、非常にシステマティック、ハイテクノロジーで知られる
アメリカ海軍でさえ、
「要素として人間は最重要」としているところが印象深い。

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1997 5/9
リーダーシップ論
まろまろヒット率3

斉藤嘉則 『問題解決プロフェッショナル』 ダイアモンド社 1997

経験論、精神論中心になりがちな問題への対処をかなりの
普遍性、科学性を持って書かれている。
特に第一章思考編(「ゼロベース思考」と「仮説思考」)
第二章技術編(「MECE」と「ロジックツリー」)
第三章プロセス編(「ソリューションシステム」)には眼から鱗が落ちる。
とりあえず現時点での結論を出し、それに対してアクションを起こす
「仮説思考」のところで「so what」を繰り返す技術(「ロジックツリー」に
関しては「so how」になる)はすぐ活用できると思う。

すぐに利用できるテクニック的なものが多かったが、
問題解決に対する姿勢のところで
とりあえず対策を連発するショットガン型、
(緊急の危機的状況下で有効らしい)
じっくりとターゲットをしぼってから初めて発射するスナイパー型、
いったん仮の目標を立てて発射して進んでいく中で軌道修正していく
自己追尾ミサイル型、という例えはおもしろくて笑えた(^^)

「分析とは何らかの仮説を立てること」や「戦略とは単純明快なほど良い、
しょせんは人間がおこなうことなので、あまり複雑で難しいと実行が
困難になるからだ」などの示唆に富むとこも多く、再読に十二分に値する。

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1997 4/27
問題対処法、経営学
まろまろヒット率5

澤田昭夫 『論文のレトリック―わかりやすいまとめ方』 講談社 1983

一回生の頃から一度は読んでみたいと思っていた一冊。
それが読めて感慨深い面もある(^^)
内容はわかりやすくて論理的な論文を書くにはどうすれば良いのか?
というよくある疑問から発して、テクニック的なものから
文化論的なことまで幅広く展開している。
日本人は本来的に農耕民族、単一的民族でレトリックを必要としない寡黙な
民族とする一般論を見事に論破していて読んでいて気持ちがいい(^^)
ただ、著者がばりばりの左派であるようで
自分の思想信条を必要以上に誇示している面もある。
それを差し引いても論理的な考えをするにはどうすれば良いのか?
説得力ある説明とはなにか?などの論文に限らず必要なことに関して
丁寧に説明されているところが良かった。

特に第一章:よい論文とは?
第十一章:文段(パラグラフ)のまとめかた
第十四章:だめな論文からよい論文へ
の三章はこの本の骨格部分をなしている。

印象に残った言葉・・・
「論文とは大論文であれ、小論文であれ明確な問いを呈示してそれに答えるもの」

「よい論文とは統一、連関、展開いおいてすぐれ明確性においてもすぐれたもの」

「レトリックにおいて非常に大切なのはパラグラフ」

「パラグラフを統一を保証するのは、段を統括する題目文」

「何のアウトラインもなしに論文を書き始めるのは無謀きわまりない」
←政策と同じっすね(^_^)

「注はお世話になった人へのお礼」

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1997 4/21
作文指南
まろまろヒット率5

新将命 『図解リーダーシップ』 日本実業出版社 1995

リーダーシップのイメージをつかむために読んだ本。
予想どおりこうしたビジネス本によく見られる特徴で非科学的、
過剰に経験論的な部分もけっこうあったが、
示唆にとんでいたり良い表現をしているところも多かった。

特に印象の残ったのはマネイジャーリーダーとの違いのところで
「マネイジャーとは『正しくやる』」ことに主眼をおき、
「リーダーとは『正しいことをやる』」ことに主眼をおく。
「文化とは習慣の総和なり」
「ヘッドシップとリーダーシップとの違いは自分の上の人間にも
影響力を発揮できるかどうか」
「リーダーとは平凡な人に非凡な仕事をさせる人」
「代替案を伴わない批判は単なる誹謗にしか過ぎない」

それと最後のページにのっていた著者の好きな言葉でも良いのがあった、
覚えておこう(^^)
「コツコツカツ(勝つ)コツ」
「月が消えたら星をさがせ」
「肯定、肯定、また肯定!」

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1997 4/20
リーダーシップ論
まろまろヒット率3

『図解宰相列伝』 東京新聞出版局 1995改訂

伊藤博文から細川護煕までの近代日本の首相50人をそれぞれ
一ページで紹介している本。
最初の首相の出身職の統計などは時代を反映しているし、
各首相紹介はまるで「武将ファイル」のように読みやすく、
歴代首相の特徴をざっと理解するのには役立つ一冊。

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1997 4/13
歴史、政治学
まろまろヒット率3

佐藤ゼミはじまる

僕にとってはこれから研究して行く上での多くのヒントがあったように思える。
特に終わってからさとまんの個研で話たときに出てきた
「研究者とは誰に何を言われようと、最後まで自分の意志を通す面が大事」
という言葉が印象に残っている。
それは何に対しても言えると思うが、「けっきょく自分は何がしたいのか?」
それが最後には一番重要になってくるように思える。
それを明確にすることが僕のこのゼミでの目標だ。

また、大きく前進した点としては・・・
1:意思決定(決める)と政策形成(決まる)とは違うということが確認できた
2:僕のやりたいことは「リーダーシップ」だということがわかった
3:院についての知識が深まった
4:来週までの仕事ができた(笑)
・・・というところが具体的な成果だと思う。
今日は合気道の道場でも「上に指導者がいるなら、怒られてなんぼや!」と
言われたところ(^^)これからも萎縮せずにやっていこう。

1997 4/10
出来事メモ