連続殺人犯の蒲生稔が逮捕された。
逮捕の場面にいた、この犯人の稔と、家族の雅子、元刑事の樋口の三人の視点で、ここに至るまでの物語が進んでいく…
犯人が最初から分かっている、いわゆる倒叙ミステリー。
倒叙ミステリーは、犯人のアリバイ作りや動機が大きなトリックになることが多い。
(『容疑者Xの献身』など)
しかし、この本は、もっと根本的などんでん返しをする。
そこまでの作者の誘導 (叙述トリック) も上手なので、「読み終えた後は必ず最初に戻って読み返す」と評価されるのも理解できた。
ただ、初版が1992年 (今から34年前) の作品であることもあって、今では到底容認できない偏見が散見されることや、必要性をあまり感じられないグロテスクな描写は、好みではなかった。
様々な点で、大技で大味に感じた一冊。
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2026 6/9
小説、ミステリー
まろまろヒット率3