« 日本文芸社 | メイン | 帝国書院 »



moblog_45463.JPG
有斐閣の創業は1877年。創業当初の社名は有史閣という名で、もともとは
古本を扱う書店として出発し、2年後に有斐閣と社名を改め、出版業に
進出しました。その創業者の名は江草斧太郎と言います。

江草は面倒見の良い、なかなか太っ腹な人物だったようで、有史閣に
やって来る苦学生たちの世話を商売度外視で買って出たりしていました。
例えば、非常に高名な法律家であった江木衷もかつて江草に面倒を見て
もらった一人で、その恩義に報いようと思った彼は、後に自著
『法律解釈学』を有斐閣より発行することになります。
そして、続いて江木が執筆した『現行刑法汎論』(1887年刊)、『現行刑法
各論』(1888年刊)はそれぞれかなりの売れ行きを示し、これにより、
有斐閣は出版界での地歩を固めることとなります。
まさに「情けは人の為ならず」ですね。

その後も、社会科学の分野においてメルクマール的な意味を持つ良書を
刊行し続けています。代表的な物としては、天皇機関説により戦前に一度
発禁処分となった美濃部達吉の『憲法撮要』、1957年に創業80周年を記念
して刊行された『法律学全集全60巻』、1964年より刊行の『注釈民法』など
があります。また『六法全書』『社会学辞典』なども非常に有名ですね。
雑誌も『ジュリスト』『別冊ジュリスト(判例百選シリーズ)』『法学教室』
など多数あり、学生・専門家・研究者などから厚い支持を得ています。

㈱有斐閣
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-17
TEL 03-3264-1312 FAX 03-3264-5030
地図

Webmaromaro.com

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://maromaro.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/1546

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2006年07月15日 15:49に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「日本文芸社」です。

次の投稿は「帝国書院」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type