Archive for the ‘名言集’







『ラ・ロシュフコー箴言集』 ラ・ロシュフコー著、二宮フサ訳 岩波書店 198910.04.10

趣味は人間観察の、まろまろです。

さて、『ラ・ロシュフコー箴言集』ラ・ロシュフコー著、二宮フサ訳(岩波書店)1989。

17世紀フランスに生きた、ラ・ロシュフコー公爵フランソワ6世による名言集。
原題は“Réflexions ou sentences et maximes morales”(1664)=『人間考察もしくは処世訓と箴言』。

名言集と言っても、原題にあるように人間考察に軸を置ているので、よくある口当たりの良いものではない。
最初に・・・
「われわれが美徳と思いこんでいるものは、往々にして、さまざまな行為とさまざまな欲の寄せ集めに過ぎない」
・・・という言葉から初めているように、特に自己愛による偽善について鋭く切り込んだものが多い。

たとえば、相手のことを思う行為や正直さを愛する姿などの一般的に美徳とされていることのほとんどは、
結局は自己愛と支配欲の延長線上にあるものだと指摘する言葉が散りばめられている。
また、怠惰と惰性の力をハッキリと指摘している言葉も複数見受けられる。

この名言集は人間への幻想や希望を打ち砕くほどの痛烈さを持っている上に、
さらにそれらの指摘が無視できない説得力を持っていることから、
フランス・モラリスト文学の最高峰との評価をされてきた。
決して心地よくは無いけれど、原題の通り人間考察の参考になる一冊。

ちなみに、この名言集は刊行当時から現代にいたるまで物議を醸し続けているので、
何かと注釈を入れられることが多いことでも知られている。
(同時代に生きたスウェーデンのクリスティーナ女王による注釈が有名)

僕もこれにならってチェックした言葉に「→」でコメントを入れてみたのが以下(☆は特に心に残ったもの)・・・

1:われわれが美徳と思いこんでいるものは、往々にして、さまざまな行為とさまざまな欲の寄せ集めに過ぎない。
→そういう時もあるというのが正確だが、確かにそういう時の方が多いかもしれない。

18:栄達を極めた人びとの慎ましさは、その栄位をものともしないほど偉い人間に見せようとする欲望なのである。
→そんな人も多いというのが正確だが、これもそんな人の方が多いかもしれない。

22:哲学は過去の不幸と未来の不幸をたやすく克服する。しかし現在の不幸は哲学を克服する。
→哲学の現実。

30:われわれの持っている力は意志よりも大きい。だから事を不可能だときめこむのは、往々にして自分自身に対する言い逃れなのだ。
→めずらしく前向きで印象的。

☆37:過ちを犯した人びとに向かってわれわれがする説教には、善意よりも傲慢の方が多分に働いている。
そしてわれわれは、彼らの過ちを正そうというつもりはそれほどなしに、
むしろ、自分がそんな過ちとは無縁であることを彼らにわからせるために、叱るのである。
→自尊心を満足するための説教は確かに醜い。

47:運命によってわれわれに起きるすべてのことに、われわれの気質が値段をつける。
→騎士っぽい表現で気に入った。

54:富の蔑視は、哲人たちにあっては、自分の価値に正しく報いない運命の不当さに、仕返しをしたいという密かな欲望であった。
→捻くれた見方だけど、その見方も無視できない哲人は確かに多い。

☆62:ふつう見られる率直は、他人の信頼をひきつけるための巧妙な隠れ蓑に過ぎない。
→信頼を得るには率直さが必要だけど、それを媚びとして使う人もいるのは確か。

☆63:嘘に対する反発は、自分の証言に箔をつけ、自分の言葉に宗教的な畏敬の耳を貸させたいという、それと気づかぬ野心であることが多い。
→よく見かける偽善。

☆116:助言の求め方与え方ほど率直でないものはない。
助言を求める側は、友の意見に神妙な敬意を抱いているように見えるが、実は相手に自分の意見を認めさせ、彼を自分の行動の保証人にすることしか考えていない。
そして助言する側は、自分に示された信頼に、熱のこもった無欲な真剣さで報いるが、実はほとんどの場合、与える助言の中に、自分自身の利益か名声しか求めていないのである。
→ある意味で納得。ただし、それによって良い結果が出る場合もあるのも確か。

☆143:われわれが他人の美点を誉めそやすのは、その人の偉さに対する敬意よりも、むしろ自分自身の見識に対する得意からである。
→「前から分かっていたよ」というのはよく耳にするセリフ。僕はそれに対してその人がどう賭けたかで判断する。

☆165:われわれの真価は選良の尊敬を引きつけ、われわれの幸運の星は大衆の尊敬を引きつける。
→選挙。

☆237:何人も悪人になる強さを持たない限り善良さを称えられるに値しない。
それ以外のあらゆる善良さは、おおむね、惰性か意志の無力に過ぎない。
→その通り。そして惰性と意志の無力で善良になるなら結果的には良いことだと思う。

☆294:われわれに感嘆する人びとを、われわれは必ず愛する。
そしてわれわれが感嘆する人びとを、われわれは必ずしも愛さない。
→選挙。カリスマと呼ばれる人はこの点を勘違いしてはいけない。

306:他人に恩恵をほどこすことができる立場にある限り、人はめったに恩知らずに会わないものである。
→その通り。

322:軽蔑すべき人間に限って軽蔑されることを恐れる。
→よく見かける。

375:凡人は、概して、自分の能力を超えることをすべて断罪する。
→特にモンスター系な人に多い。

☆414:気違いと馬鹿は気分でしか物を見ない。
→気分を判断純にする人に対する、これほど痛烈な批判は読んだことがない。

436:人間一般を知ることは、一人の人間を知ることよりもたやすい。
→医学、社会学、すべての科学。

469:人は理性でしか望まないものは、決して熱烈には望まない。
→理解できる。

☆479:毅いところのある人だけが真の優しさを持つことができる。
優しそうに見える人は、たいてい弱さしか持たず、その弱さは容易にとげとげしさに変じてしまうのである。
→確かに弱い人はすぐに攻撃性を持つ。

MS61:自分の内に安らぎを見出せない時は、外にそれを求めても無駄である。
エピクロスの哲学と同じ趣旨で納得。

MS74:自分の過ちを告白する力がある時は、その過ちについてくよくよしてはならない。
→反省。

MP39:賢者を幸福にするにはほとんど何も要らないが、愚者を満足させることは何を以てしてもできない。
ほとんどすべての人間がみじめなのはそのためである。
→やや辛辣すぎる言い方だけど、納得する。

MP44:何かを強く欲する前に、現にそれを所有する人がどれだけ幸福かを確かめておく必要がある。
→確かに気を付けないといけないところ。

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2010 10/4
名言集
まろまろヒット率4

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『日本経済新聞「私の履歴書」名語録』 石田修大著 三笠書房 200803.30.09

教え子が希望する進路に進んで感無量な、まろまろです。

さて、『日本経済新聞「私の履歴書」名語録』石田修大著(三笠書房)2008。

日本経済新聞の最終面に連載されている「私の履歴書」の中から、それぞれの人を象徴する言葉を抜き出した名言集。
著者はかつて日経新聞の記者として「私の履歴書」を担当していた人物。
「私の履歴書」には最近ちょっとした縁があったので、これも機会にと手に取った一冊。

読んでみて特に興味を持ったのは、阿久悠(作詞家・作家)がメディアとしてのテレビについて語っている言葉だ。
たとえば・・・
「テレビを見る人は、自分の城の中で、もっとも自分が寛いだ姿勢で何かを行いながら、せいぜい二メートルの距離の小さく縮小されたスターを見る。そうなると、非日常の魔力は効力を発揮しない。だからテレビは、日常性の中での常識的な魅力を見つけなければならない。」
・・・というのは、今のテレビ・メディアの問題点にも通じる点だと感じた。

また、彼自身が企画した「スター誕生!」の方針である・・・
「テレビのスターとは、手の届きそうな高嶺の花か、手の届かない隣のミヨちゃんであるべきだ」
・・・という言葉は、アイドル全盛時代の立役者の一人としての言葉には重みがあった。

他にも、部下の失敗に寛容で知られる吉田忠雄 YKK創業者を紹介している箇所で、著者が・・・
「失敗をおそれるなという経営者は多いが、実際におそれる必要はないことを吉田のように制度や実例で示さなければ、社員は動き出さない。」
・・・と述べているのにも妙に納得してしまった。

以下は、その他でチェックした箇所・・・

○「・・・会社にしがみつかず、反対されても言いたいことを言い、やりたいことに挑戦した。人間は何かにしがみつくと本当の力は出せない。」
鈴木敏文 セブン&アイ・ホールディングス代表取締役社長・CEO

○「私は自分と同じ性格の人間とは組まないという信念を持っていた。自分と同じなら二人は必要ない。」
本田宗一郎 本田技研工業創業者

○「人にほめられて有頂天になり、人にくさされて憂うつになるなんておよそナンセンス。
なぜなら、そんなことぐらいで自分自身の値打ちが急に変わるものではない。」
立石一真 オムロン創業者
「最もよく人を幸せにする人が最もよく幸せになる」

○「ぼくは自分に与えられた仕事がつまらないと認めることが厭なので、つまらないと思える仕事ほど一生懸命やるところがあった。
・・・すると、その無駄な抵抗ぶりと期待以上の成果を見ていてくれる人がいた。常にそうだった。」
阿久悠 作詞家・作家

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2009 3/30
名言集
まろまろヒット率3

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『中国古典の言行録』 宮城谷昌光編 文藝春秋 199202.02.09

20年連れ添ったホームズ(オスの雑種猫)とお別れした、まろまろ@哀しいけど今は感謝の気持ちを持っています。

さて、『中国古典の言行録』宮城谷昌光著(文藝春秋)1992。

『太公望』『沈黙の王』などの古代中国を舞台とした歴史小説を多く手がける著者による中国古典の名言集。
易経、史記、論語、孟子、貞観政要、韓非子などの古典の名句に対して、著者らしい解説をしている一冊。

中でも一番印象に残ったのは、「戦いは必勝にあらざれば、以て戦いを言うべからず」(『尉繚子』)についての解説部分で・・・
「戦いは、勝つべくして、勝たねばならない。そう考えてこそ、はじめて人としての上達がある」、
「人は、生きるべくして、生きるのであり、死ぬためだけに、生まれてきたわけではないのである」
・・・と言いきっているところだ。
したり顔で現状維持している人間は単に現実に酔っているだけで、何かを創めようとするならば、
たとえ無謀な一歩でも必要な時があると思う傾向が僕には強い。
それでも「勝つべくして勝とうとしなければ上達が無い」とする著者の言葉には深く感じるものがあった。

さらに、「嫌を避くる者は、皆内足らざるなり」(『近思録』)については・・・
「人から嫌われることを避けようとする者は、ここの修行ができていない」、
「自分の良いところだけをみせようとする人は、自分にとって都合のよい状況を選び、
あるいは、つくりだそうとするわけだから、彼の決断や決定は、不確かなものにならざるをえない」
・・・と解説しているのにも深く考えるところがあった。

また、「軍に小聴無く、戦に小利無し」(『司馬法』)について・・・
「思いつきは解決を求めているが、成果を求めるものではない」
・・・との解説は、確かに最近そんな人がいたので読んでいて笑ってしまった。

他にも、「青はこれを藍より取りて、しかも藍より青し」(『荀子』)については、
その最後の句が「福は禍いなきより長なるはなし」となっているところから、
藍と青は師匠と弟子では無くて、自分自身の成長のことだとしている点などにも興味を持った。

以下はその他にチェックした箇所・・・

○道は近きに在り、しかるにこれを遠きに求む
『孟子』

○守約にして施博き者は,善道なり
『孟子』

○先ず其の言を行うて、而して後にこれに従う
『論語』

○和は実に物を生じ、同はすなわち継がず
『国語』

○物を以て喜ばず、己を以て悲まず
『近思録』

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2009 2/2
名言集
まろまろヒット率4

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『この哲学者を見よ―名言でたどる西洋哲学史』 ピエトロ・エマヌエーレ著、泉典子訳 中央公論新社 200511.04.08

まろまろ@「ミスチる」をまろまろ用語集にアップしました(^_-)

さて、『この哲学者を見よ―名言でたどる西洋哲学史』ピエトロ・エマヌエーレ著、泉典子訳(中央公論新社)2005。

現代イタリア哲学を代表する哲学者による、西洋哲学史。
その哲学者の哲学・思想を象徴する名言を紹介しながら哲学史をたどっているので、名言集としても読める一冊。
原題はデカルトの「我思う、故に我在り」を意味する”Cogito Ergo Sum” (2001)。

内容は、名言を中心にしていることに加えて、文章が軽やかなので哲学書にしてはスイスイと読めるものになっている。
それでも基本的な思想、概念はきっちりと押さえてあるのがポイント高い。
「大まじめでも不まじめでもない、小まじめな哲学史」と訳者があとがきで表現しているのはまさにその通りだと感じた。

また、単に高名な哲学者たちの名言を紹介するだけでなく、解説の中で著者自身の言葉で語っている部分も興味深いものが多い。
たとえば・・・

神秘主義的な傾向の強いプラトンが弁証法にたどりついた過程を解説しているところで、「哲学者は示唆するだけではなくて、説明もできなければならない」と述べているところ。
<プラトン―そべてはイデアの影にすぎない>

スピノザの流転性を解説しているところで、「誰も故郷では預言者などやってられない」と述べているところ。
<スピノザ―孤独な形而上学者>

・・・などは著者の哲学者としての視点を垣間見せる箇所だと感じた。
今まで読んだ西洋哲学史の中では指折りの良書としてお勧めの一冊。

以下はその他でチェックした箇所・・・

エピクロスの主張:「将来への心配の対処法は、あらゆる望みを叶えようなどとはしないで、必要で当然な望みだけを考えればいい」。
<ゼノンとエピクロス―柱廊の哲学と庭園の哲学>

ヴォルテール:「神がいないなら創らねばならぬ」。
<ヴォルテールとルソー―パラドックスは活性剤>

ヘーゲル:「理性的なものは現実的であり、現実的なものは理性的である」。
<ヘーゲル―理性探求のエース>

ニーチェ:「人間の偉大さを私が表す言葉は『運命愛』である。必要なことは、運命をただ耐えることではなく、ましてや無関心でいることでもなく、愛することなのだ」。
<ショーペンハウアー、マルクス、ニーチェ―近代の反逆者>

フッサール:「哲学者でいたければ常識には背を向けよ」
<フロイトとフッサール―無意識と意識の戦い>

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2008 11/4
西洋哲学史、名言集
まろまろヒット率4

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『老子・荘子―中国古典百言百話』 守屋洋編 東洋経済新報社 200709.26.08

関東の東の端にある犬若食堂にいってきた、まろまろです。

さて、『老子・荘子―中国古典百言百話』守屋洋編(東洋経済新報社)2007。

老荘思想(タオイズム)の開祖、老子と荘子の中から100個の言葉と100話のエピソードを編集した一冊。

老荘思想は、中国の思想史の中で儒教のカウンターパートとして存在し続けたように、読んでみるとのびやかでしなやかなものが多い。
たとえば、「有の以って利を為すは、無の以って用を為せばなり」(第11章)という言葉からは、
確かに業績やキャリアにこだわる人に限って中身が無かったり薄っぺらい印象を受けることの理由を説明してくれていると感じた。
また、「足るを知れば辱められず、止るを知れば殆うからず」(第44章)という言葉からは、
何かを得ることばかり夢中になることの危険性を端的に表現したものとして印象深い。

ただ、現代語訳と解説をしている編者のコメントが、「昔はよかった」という感じでまとめられたり、
「そうは言っても難しい」となったりするものが多くて、何だか負け犬のつぶやきのように思えてしまった。
老荘思想は一つ間違えると、単なる拗ねた人間の戯言にすぎなくなるということをあらためて感じた本でもある。

以下は、その他でチェックした箇所・・・

○人を知る者は智なり。自らを知る者は明なり(第33章)

○日にこれを計りて足らず、歳にこれを計りて余りあり(庚桑楚篇)

○至人はすなわち能く世に遊びて辟せず、人に順いて己を失わず(外物篇)

○楽しむ所は窮通に非ざるなり(譲王篇)

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2008 9/26
名言、思想
まろまろヒット率3

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『ゲーテ格言集』 ゲーテ著、高橋健二訳 新潮社 195212.30.07

この本が今年最後に読み終えた一冊になる、まろまろ@結局、2007年は年間最高記録更新の73冊でした。
決して数を追いかけているわけではないけれど、これまでの最高記録はちょうど10年前の68冊。
あの年は吉本興業にインターンシップで入社&産学共同事業の代表として苦戦していたことを思い起こすと、
どうやら僕は苦しい時によく本を読む傾向にあるみたいです。
忙しい暇人の会会長の面目躍如ですな(^_-)

さて、そんな2007年最後の本、『ゲーテ格言集』ゲーテ著、高橋健二訳(新潮社)1952。

ドイツ文学を代表するゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe)の著作や書簡から、格言的なものを集めた名言集。
ゲーテは単なる文学者ではなく、社会と関わりを持ち続けた人物(ヴァイマル公国宰相)なのでその格言は日常に根ざしたものも多い。
特に心に残ったのが・・・

「人間は現在を貴び生かすことを知らないから、よりよい未来にあこがれたり、過去に媚びを送ったりする」
(『フォン・ミュラーへ』から)

・・・というものだ。現在を生きたゲーテらしい言葉として印象に残った。

また・・・

「自分自身の道を歩いて迷っている子どもや青年の方が、他人の道を正しく歩いている人々より、私には好ましい」
(『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』から)

・・・にはちょっとほろりとさせられた(w

その他にも・・・

「大きな必然は人間を高め、小さな必然は人間を低くする」
(『リーマーへ』から)

「自分に命令しないものは、いつになっても、しもべにとどまる」
(『温順なクセーニエン』から)

「われわれは、無常なものを無常でなくするためにこそ存在しているのだ」
(『格言と反省』から)

「あせることは何の役にも立たない。公開はなおさら役に立たない。
前者はあやまちを増し、後者は新しい後悔を作る」
(『格言的』から)

・・・などが印象に残った。

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2007 12/30
名言集
まろまろヒット率3

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『人間というもの』 司馬遼太郎著 PHP研究所 199811.21.07

まろまろ@ほとぼりがさめつつあるので(w石原さんとの対話記出来事メモにアップしました。

さて、『人間というもの』司馬遼太郎著(PHP研究所)1998。

司馬遼太郎の作品の中から名言、格言と思われるものをテーマにそって抜き出した名言集。
手に取ってみると昔読んだ作品でも忘れている一節もあったし、その一節のためにこれから読みたいと思うものもあった。

中でも心に響いたのが、「陰気な舞手は(略)たとえたくみに舞ってもひとびとはその巧みさよりもその欠点に目がゆく。
逆に陽気な舞手ならば、(略)少々下手に舞っても、観衆はその陽気にまどわされ、つい欠点に目がゆかず、長所にのみ目がゆく」
『新史 太閤記』
→これは以前、『新史 太閤記』を読んだ時にもメモをした一節。
確かに暗くやれば小さな欠点でも目立つけど、明るくやれば欠点も愛嬌になるというのは真実だとあらためて感じた。

そして、「わけ知りには、志がない。志がないところに、社会の前進はないのである」
『菜の花の沖』
→今年はわけ知りの人たちと多く会う機会があったけど、確かにわけ知りの人が何か新しいものをつくったのを見たことがない。

また、「歴史上の人物で宣伝機関をもっていたひとが高名になる。
義経は『義経記』をもち、楠木正成は『太平記』をもち、豊臣秀吉は『太閤記』をもつことによって、後世のひとびとの口に膾炙した」
『坂の上の雲』
→著者の言う宣伝機関とは物語のことだけど、物語として後世に語られる人物が影響を残せるんだろう。

他にも、「人は、その才質や技能というほんのわずかな突起物にひきずられて、思わぬ世間歩きをさせられてしまう」
『ある運命について』

「世の中が変化すれば、変化したそのときを境にそれ以前を昔というのだ。歳月ではない」
『城塞』

「人間、思いあがらずになにができましょうか。
美人はわが身が美しいと思いあがっておればこそ、より美しくみえ、また美しさを増すものでござりまする。
才ある者は思いあがってこそ、十の力を十二にも発揮することができ、
膂力ある者はわが力優れりと思えばこそ、肚の底から力がわきあがってくるものでございます」
『国盗り物語』

・・・などが胸に響いた。

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2007 11/21
名言集
まろまろヒット率3

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『名将たちの戦争学』 松村劭著 文藝春秋 200108.12.07

まろまろ@世界遺産の中で唯一実際に入ることができる、湯の峰温泉つぼ湯に入ってきました(^^)v

さて、『名将たちの戦争学』松村劭著(文藝春秋)2001。

古今東西の名将たちが残した名言を紹介しながら、統率・戦略・戦術について述べる一冊。
タイトルは戦争学だけど、単純に名言集としても読むことができる。

たとえば、一番心に残ったビザンツ帝国の皇帝マリウス(マウリキウス)の言葉・・・
「1:広く何をなすべきかを聞き、2:少数の賢者の助言を得て、3:最良の策を一人で決定し、4:それにこだわるべし」。

また、プロイセンのフレデリック大王(フリードリッヒ2世)の言葉・・・
「本当に知恵がある男は一番大事なことだを掌握しようとするが、小心で知恵のまわる将軍は、すべてを掌握しようとする。
そして何がもっとも重要なのかを見落とし、ちょっとした事件や失敗で目に角を立てるのだ。
『すべてを守るものは、すべてを失う』という古い格言がある。
ささいな事柄は犠牲にして、本質を追え!」。
・・・など、今の自分の心情的にグッとくるものもあった。

ただ、採用する名将たちが偏っている気もしたし、巻末には参考文献も載せてほしかった。
(人名の多くは全員英語読みなので一瞬「誰?」と思うのもあった)

以下はその他にチェックした箇所・・・

☆半リットルの汗は、5リットルの血を節約する
<パットン>

☆将軍は決して「まさか!」というな
<マリウス>

☆危険があるところ、栄光あり
<ナポレオン>

○目標の原則は、戦いの原則のんかで最も重要である(中略)
この原則だけが指揮官に「何を」を与え、他の原則は「如何に」を与えるからである
<C.R.ブラウン>

○重要な時機と場所で、戦闘力の優越を得よ(中略)
一つの作戦線に沿って、一団となって機動せよ
<ナポレオン>

○戦闘は防御に始まり、攻撃で終わる
その逆は敗北である
<クラウゼビッツ>

○防御の本質は、敵の打撃を受け止めるのではなく、受け流すことだ
<クラウゼビッツ>

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2007 8/12
戦略論、名言集
まろまろヒット率3

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『弥縫録―中国名言集』 陳舜臣著 中央公論社 198603.31.07

まろまろ@「地域と大学連携のための公開シンポジウム」を開催することになりました。

さてさて、『弥縫録―中国名言集』陳舜臣著(中央公論社)1986。

中国史で有名な歴史小説家による中国名言集。
日本でも馴染みが深い、名句や慣用句の由来を紹介している。

読んでみると、一般的な用語でも由来とはニュアンスが違っているものも紹介されていたのが面白かった。

たとえば、「君子豹変」(『易経』)は手のひらを返すという意味ではなく、
「大人虎変、君子豹変、小人革変」という風に、美しく変わる鮮やかさを讃えているものだという。

ほかにも、「巧者は余有り、拙者は足らず」(『史記』)という句には、
時間でも何でも、足らない足らないと言っている人は確かにいまいちな人が多いのでよく理解できた。

また、「有終の美を飾る秘訣は謙にあり」(『易経』)とは、
いま取り組んでいるプロジェクトの上で肝に銘じようと心に決めた言葉だったw

このように、興味深い句もあったけれど、初版が1980年(読売新聞社)ということもあって、
時事ネタや考え方が中途半端に古いのが玉に瑕か。

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2007 3/30
名言集
まろまろヒット率3

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『名僧百言―智慧を浴びる』 百瀬明治著 祥伝社 200512.30.06

まろまろ@宿坊に泊まったのでお坊さん系の本を読み積んでます。

さて、『名僧百言―智慧を浴びる』百瀬明治著(祥伝社)2005。

宿坊に泊まるということで、持って行った名僧による名言集。
名僧・高僧たちも本質的に私たちと変わらない凡人だった→彼らが漏らした言葉には生きる智慧がある
・・・というこの本の姿勢にひかれて手に取った一冊。

行きの高速バスの中から読み始め、お風呂めぐりで乗った身延線の中などで読書、
ちょうど帰りの高速バスの中で読み終えることとなった。

読んでみると、名僧たちの言葉はそれぞれ迫力があって引き込まれるものもあった。
ただ、名言に対してその解釈は違うんじゃないかと思うようなところもあり(愚痴に聞こえる箇所も多かった)、
もっとその言葉が生まれた経緯や文脈に集中して解説してほしいと思った。

以下はチェックした箇所(印象深い順)・・・

☆こころよりこころをえんと意得(こころえ)て 心にまよふこころ成(なり)けり
一遍『一遍上人語録』

☆生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く、死に死に死に死んで死の終わりに冥(くら)し
空海『秘蔵宝鑰』

○志しの至らざることは無常を思わざる故なり
道元『正法眼藏随聞記』

○道は人を弘め、人は道を弘む
最長『顕戒論』

○然れども、時至らずして、素意未だ果たさず 今、事の縁によりて年来の本意を遂げん事、頗る朝恩ともいふべし
法然『法然上人絵伝』

○災難に逢う時節には災難に逢うがよく候 死ぬる時節には死ぬがよく候 これはこれ災難をのがるる妙法にて候
良寛『書簡』

○よりて善人だにこそ往生すれ、まして悪人はと仰さふひき
親鸞『歎異抄』

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2006 12/30
名言集、宗教、仏教
まろまろヒット率3
スピリチュアル

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