Archive for the ‘戦略論’


『六韜』 林富士馬訳 中央公論社 200509.16.07

年内は大阪にいることになるかもしれない、まろまろ@もしよかったらまろまろお願いにご協力くだしさいな。

さてさて、『六韜』林富士馬訳(中央公論社)2005。

「韜(りく)」とは秘蔵や秘策という意味で、文韜、武韜、竜韜、虎韜、豹韜、犬韜の6巻・60章から構成されている兵法書。
太公望が書いたという伝説があるけれど、『三略』と同じく実際は著者、成立年ともに不明の一冊。
ちなみに「虎の巻」という慣用句はこの本の虎韜から来ている。

内容は周の文王と武王の質問に太公望が応えるというスタイルになっていて、
戦略論だけでなく権謀術数やリーダーシップ論について語られている。

人間の生々しい心理について語られている部分が多くて・・・
思いやりが深い将軍は疲労を待て
清廉潔白な将軍は侮辱して怒らせろ
意志が強い将軍は事を多くして疲労させろ
他人まかせの将軍は欺しやすい
・・・などと語っている部分(竜韜)は太公望のイメージを借りていると感じた。

また、人間の二面性についても・・・
1:相手に質問して回答を観察
2:言論で追求して臨機応変を観察
3:誘惑させて忠誠心を観察
4:率直な質問をして徳行を観察
5:財貨の職につけて精錬を観察
6:美女を近づけて貞節を観察
7:難事を知らせて勇気を観察
8:酒に酔わせて態度を観察
・・・の8つの方法でその人の本性を確かめろ(竜韜)としているのは、
極端だけどある意味で人間学として読み継がれてきたこの本の本質を垣間見た印象を持った。

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2007 9/16
戦略論、リーダーシップ論
まろまろヒット率3

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『三略』 真鍋呉夫訳 中央公論社 200409.11.07

サイトはもちろん、色々なものを隠して今までやったことがないバイトをしてみようと思う、
まろまろ@気分は特命係長です(^_^)v

さて、『三略』真鍋呉夫訳(中央公論社)2004。

著者も成立年も不明の兵法書。
伝説上は太公望が書いて黄石公が編集したことになっているけれど、これは事実ではない。

内容は上略、中略、下略の文字通り三略から構成されている。
戦略としてだけでなく君主や将軍としての心得にかなりの分量がさかれているので、
どちらかというとリーダーシップ論として読み継がれて来たらしい。

老荘思想影響が見え隠れしていて、たとえば・・・
「もし人がその柔弱という要素の特性を大切にすることに努めれば、必ずやその生命を大過なく保全することができるだろう」、
「時に応じて柔と剛とを使いわけることができれば、その国はますます繁栄し、時に応じて弱と強を使いわけることができれば、その国の評価はますます高まるであろう」
・・・など、強弱・剛柔点の両面に注目する柔軟さを強調した箇所が目についた。

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2007 9/11
戦略論、リーダーシップ論
まろまろヒット率3

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『呉子』 尾崎秀樹訳 中央公論新社 200509.09.07

祖母が認知症になり、仕事の合間に看病していた母が膝を痛めてしまって介護の意味を感じている、
まろまろ@ただいま実家の大阪です。

さて、『呉子』尾崎秀樹訳(中央公論新社)2005。

中国史の戦国時代初期に活躍した呉起の兵法をまとめたとされる戦略論の古典。
正確には今のところ作者不詳で成立年もよく分かっていない。

「孫呉の兵法」というように『孫子』と同じく読み継がれてきた兵法書として有名だけど、
これまで通読したことはなかったので手に取ってみた一冊。
訳文と漢文の書き下し文の両方が掲載されているので対比しながら読むことができる。

内容の方は図国、料敵、治兵、論将、応変、励士の六篇から成っていて、
一問一答のような形で魏の武侯の質問に呉氏が応えるスタイルになっている。

訳者も「演習問題として読むのが正しい」と述べているように、
個別具体的な場面での話が多いので『孫子』のような本質的な話は少なかった。

そんな中でも「真の師を見出して臣下にすることができた者は王となり、
友となる資格のある者を臣下にできれば覇者になれる」という部分に興味を持った。
(呉氏が楚の荘王の言葉として紹介している)

また、実に生々しい呉子の生き方も諸子百家っぽくて興味を持ったりもした。

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2007 9/9
戦略論
まろまろヒット率3

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