Archive for the ‘絵本’







『あな』 谷川俊太郎著、和田誠イラスト 福音館書店 198307.19.10


まろまろ@好きな言葉の一つは”no reason”です☆

さて、『あな』谷川俊太郎著、和田誠イラスト(福音館書店)1983。

ひろしは穴を掘りはじめた。
様々な人や生き物が穴の活用を提案するが、ひろしはただ掘りつづける。
自分が掘った穴の中で、ひろしはある言葉をつぶやく・・・

詩人の谷川俊太郎とイラストレーターの和田誠がコラボレーションした絵本。
まろまろ記9周年記念企画、「まろまろ茶話会2010」の第2部で実施した本の交換会で、えほんうるふさんが持って来ていただいた一冊。
えほんうるふさん主催の大人絵本会第9回課題作でもあるとのこと。

この本自体はとぅなんてさんがGetしたものだけど、すぐに読むことができる絵本なので僕もコーヒーゼリーを食べながら他の参加者の方と一緒に読ませていただいた。

ちょうど「まろまろ茶話会2010」の第1部で寄せられたまろまろ質問状に対して、
目的は意識しすぎないという趣旨のことを応えた直後だったということもあり、
ひろしの行動と思考には共感するものがあった。
“no reason”の価値を感じさせられる絵本。

ちなみに、表紙と裏表紙の意味が読み終わってから分かるようになっているのもポイント。

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2010 7/19
絵本
まろまろヒット率4

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『小さい“つ”が消えた日』 ステファノ・フォン・ロー文、トルステン・クロケンブリンク絵 岩田明子・小林多恵日本語監修 三修社 200807.12.10


いま読んでいるWeb Usabilityの本を参考にして、まろまろ記のデザインを変更中のまろまろです。
(検索ボックスをスクロールの必要のない位置にあげるなどの改良をしています)

さて、『小さい“つ”が消えた日』ステファノ・フォン・ロー文、トルステン・クロケンブリンク絵、岩田明子・小林多恵日本語監修(三修社)2008。

いつも先頭に立ちたがる偉そうな“あ”、逆に他を優先する謙虚な“ん”、迷ってばかりの“か”、文字の間に身を置く中立的な“を”、
などの文字が住む五十音村の村民の一人、小さい“つ”は、ある日、他の文字たちから言葉が話せないことをからかわれる。
存在を否定された小さい“つ”は、五十音村を飛び出して旅に出る。
旅先でのさまざまな体験を通して小さい“つ”は自分の存在を見つめなおす。
一方で、小さい“つ”が消えた日本語は大混乱におちいってしまう・・・

日本に留学経験のあるドイツ人の著者が書いた日本語の絵本。
確かに小さい“つ”(“っ”)は、それ自体で発音することが無い日本語の無声音の一つ。
その小さい“つ”に注目した理由は、著者が二十歳を過ぎてから日本語を勉強し始めたことがきっかけになっているとのこと。
母国語では、「言葉を意識するのは、言い間違えをしたときか、おかしなことを言ってしまったときくらい」だけど、
外国語を勉強すると「大人になって何も感じなくなってしまっていた些細なことにも感心、感動することができる」
、と著者が「おわりに」で述べているように、nativeとしては普段意識しない日本語の役割に注目している。

そうした意図で書かれているので、言葉遊びの側面も大きいのがこの本の特徴の一つ。
たとえば、主人公の小さい“つ”と、そのお父さんの大きい“つ”、そしてお父さんのことが好きな“み”、
の三人が最後に並ぶラストも言葉遊びのオチとなっている。

言語的な着眼点を軸にして、普段は見落としがちな大切なものの発見をテーマとしてえがく一冊。

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2010 7/12
絵本
まろまろヒット率3

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『ローベルおじさんのどうぶつものがたり』 アーノルド・ローベル著、三木卓訳 文化出版局 198105.29.10


今年も7月19日に「まろまろ茶話会2009」を開こうかと思っている、まろまろです。
(前回の様子は出来事メモ:「まろまろ茶話会2009を開催」)

さて、『ローベルおじさんのどうぶつものがたり』アーノルド・ローベル著、三木卓訳(文化出版局)1981。
“Frog and Toad Are Friends”(『ふたりはともだち』)の作者としても知られるローベルによる動物寓話集。
原題は“Fables” (1980)。

内容は、左に文章、右に絵の見開き2ページで1話完結の寓話が20話集められている。
それぞれの寓話の最後にはローベルおじさんからの教訓が添えられていて、たとば・・・
「クマとカラス」では、「欲望が強いときは、だまされやすものです。」
「サイのおくさんとドレス」では、「たとえひとかけらのおせじだって、おせじほどてごわいものはありません。」
「ゾウとそのむすこ」では、「ものを知っていることが、いつも素朴な観察にまさる、というわけではありません。」
・・・など、皮肉なものが多い。
確かに、動物を擬人化した物語は童話や寓話の基本だけど、妙に冷笑的なものが多い。
文学ではGeorge Orwellの“Animal Farm”や、音楽ではECHOESの“ZOO”なども、皮肉な内容になっていることを思い出した。
(ときどきカラオケで歌いますw)

ただし、この寓話集の中には明るいものもある。
たとえば・・・
「ネコの思い」では、「すてきな食事でしめくくれるなら、何があってもすべてよし、です。」
・・・と述べているところは、微笑ましく感じた。
また、最後の寓話である・・・
「海べのネズミ」では、「長くつらかった道のりも、ほんとうにしあわせだとかんじる一瞬があれば、それでむくわれます。」
・・・というのは、少しジーンときた。
特に、夕日を見つめるネズミが描かれた絵も印象的で、壁紙にしたいと思ったほど。
皮肉の多さを感じる寓話集だけど、この最後の寓話で何だか暖かい気持ちになった。
(まろまろヒット率はこの「海べのネズミ」を考慮してのもの)

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2010 5/29
絵本
まろまろヒット率4

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『ずーっと ずっと だいすきだよ』 ハンス・ウィルヘルム著、久山太市訳 評論社 198803.30.10


サントリー山崎蒸留所でちょっと感じるものがあった、まろまろです。

さて、『ずーっと ずっと だいすきだよ』 ハンス・ウィルヘルム著、久山太市訳(評論社)1988。

犬のエルフィーと”ぼく”は、一緒に育った。
“ぼく”の背がエルフィーよりも高くなる頃には、エルフィーは太って動きも鈍くなる。
ある朝、ついにエルフィーが死んでしまった。
深い悲しみを感じながらも、”ぼく”には唯一の慰めがあった・・・

・・・ペット(コンパニオンアニマル)の老いと別れをえがいた絵本。
原題は“I’LL ALLWAYS LOVE YOU” (1985)。

ちょうど僕も19年飼っていた猫(ホームズ)とお別れしたので、
ペットの老いと別れをテーマとしたこの物語には共感するものがあった。
特に最後のページで・・・
「いつかぼくも、ほかの犬を、かうだろうし」
・・・ではじまるくだりには思わずウルウル(T_T)

愛していることを伝えることの大切さを表現した絵本。

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2010 3/30
絵本
まろまろヒット率4

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『おとなしいきょうりゅうと うるさいちょう』 ミヒァエル・エンデ著、マンフレット・シュリューター絵、ヴィルフリート・ヒラー曲、虎頭恵美訳 ほるぷ出版 198702.12.10


今年は読書日記ごはん日記お風呂日記とのリンクを意識しようと思う、まろまろです。

さて、『おとなしいきょうりゅうと うるさいちょう』ミヒァエル・エンデ著、マンフレット・シュリューター絵、ヴィルフリート・ヒラー曲、虎頭恵美訳(ほるぷ出版)1987。

元気一杯の恐竜は、「おとなしいきょうりゅ」と名付けられた元気さを失ってしまった。
一方、静かさを愛する蝶は、逆に「うるさいちょう」と名付けられて落ち込んでしまう。
蝶は恐竜と会ってお互いの名前を交換する契約をかわそうと思い立つ・・・

『はてしない物語』(『ネバーエンディングストーリー』)や『モモ』で知られる児童文学作家、ミヒャエル・エンデが原作の絵本。
絵本カフェ holo holoさんにおじゃました時に見つけて読んだ一冊で、原題は“Der Lindwurm und der Shmetterling” (1981)。

内容の方は、名前を付けられることで受けてしまうidentityの揺らぎと、その克服をテーマとしている。
エンデ自身も名前のことで小さい頃からからかわれてきたことを、あとがきで書いているように、
誰もが一度は通る道でもあるので興味深いテーマだった。
(Endeはドイツ語で終わりを意味する)

また、この絵本のために作曲がされていて、場面ごとに楽譜が入っているのも興味深かった。
特に効果音などは、さりげなく絵の一部として溶け込んでいるところが面白い。
(作曲家も著者と並んでちゃんと名前が載っている)
エンドのテーマと共に、新しいスタイルへの意欲が感じられる絵本。

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2010 2/12
絵本
まろまろヒット率3

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『もぐらとずぼん』 エドアルド・ペチシカ著、ズデネック・ミレル絵、うちだりさこ訳 福音館書店 196711.26.09


まろまろ@Twitterをはじめてみました☆

さて、『もぐらとずぼん』エドアルド・ペチシカ著、ズデネック・ミレル絵、うちだりさこ訳(福音館書店)1967。

モグラ(クルテク)は大きなポケットの付いたズボンを見つける。
ズボンが欲しくなったモグラは、森の生き物たちに助けられながらズボンを自作しようとする・・・

チェコの絵本作家、エドアルド・ペチシカの世界的なベストセラー絵本。
原題は”Jak Krtek ke kalhotkam prisel” (1962)。

まろみあんの人とおとずれたチェコ料理のお店でこの絵本を見つけたものの、
その場では読むことができなかったので、帰って来てからひもといた一冊。

読んでみると、それぞれの特技を使ってモグラに協力する森の生き物たちが活き活きとえがかれている。
教育的には「欲しいモノを自分で作る」ことや「みんなで協力すること」の大切さに力点を置いた読み方がなされるだろうけど、
アリが格差を感じるほど頑張っていて、「アリに働かせすぎだろ」と思わず突っ込んでしまった(w

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2009 11/26
絵本
まろまろヒット率3

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『ぐりとぐら』 なかがわりえこ著、おおむらゆりこ絵 福音館書店 196708.25.09


絵本に出てくる食べ物はぜんぶ美味しそうに思えてしまう、まろまろです。

さて、『ぐりとぐら』なかがわりえこ著、おおむらゆりこ絵(福音館書店)1967。

「この世で一番好きなのは お料理すること食べること」。
料理が好きな野ねずみのぐりとぐらは森の中で大きな卵を発見する。
試行錯誤しながらカステラをつくろうとしていたら、森中の動物たちが集まって来て・・・

・・・世界中に翻訳されている絵本の傑作。
(英語名もそのまんま、“Guri and Gura”)

もちろん読んだことはあったけれど、まろじぇくとXの本の交換会でまろみあんの人にお渡しして以来、
手元になかったので話の内容の細かいところを忘れてしまっていた。

そんな折、絵本カフェのペンネンネネムで、ぐりとぐらのホットケーキ(カステラ)を再現したメニューがあったのと、
実際にこの本が置いてあったので、ぐりとぐらのホットケーキをいただきながら読み返してみた。

読み返してみると、カステラをつくる様子が活き活きとえがかれていて、やはりテンションがあがる。
そして、暖かい気持ちに読後感が、絵本としてベストセラーになった理由なのがよく伝わってくる一冊。

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2009 8/25
絵本
まろまろヒット率4

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『ドアラのへや かくていしんこくむずかしい』 ドアラ著 PHP研究所 200907.07.09


まろまろ@最近、何かと東海地方にご縁があるので東海ごはんが充実してきています☆

さて、『ドアラのへや かくていしんこくむずかしい』ドアラ著(PHP研究所)2009。

プロ野球球団、中日ドラゴンズのマスコット・キャラクター、ドアラの本。
『ドアラのへや かくしゃしゃかいにまけないよ』に続く第2弾。

前回と同じく、ドアラの気持ちをドアラ自身が語るフォトブックになっている。
今回は、東京ヤクルトスワローズのマスコット・キャラクター、つば九郎との会談や、
コメダ珈琲店あつた蓬莱軒などの名古屋名物のお店訪問などを盛り込んでいる。

ドアラ人気がすでに定着してしまったからなのか、読んでみると前回よりもドアラの魅力である負のオーラがパワーダウンしたように感じられた。
(副題も「格差社会に負けない」→「確定申告難しい」と、やや勝ち組風に変わっている)

ただ、巻末に掲載されている中日ドラゴンズの英智選手のインタビューが、
男の友情(?)を感じるもので、ほっこりとしてしまった。
ドアラ人気が、ファンだけでなく近しい選手達にも支えられているのが感じられる一冊。

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2009 7/7
絵本
まろまろヒット率3

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『ドアラのひみつ かくさしゃかいにまけないよ』 ドアラ著 PHP研究所 200807.01.09


「まろまろ茶話会2009」の詳細が決定した、まろまろ@まろみあんのみなさんどうぞよろしくお願いします☆

さて、『ドアラのひみつ かくさしゃかいにまけないよ』ドアラ著(PHP研究所)2008。

プロ野球球団、中日ドラゴンズのマスコット・キャラクター、ドアラの本。
内容は、ドアラの日常や気持ちをドアラ自身が語るスタイルのフォトブックになっている。

読んでみると、ドアラの持つどこか虚脱感とカラまわりする存在感が本としてもちゃんと表現されている。
愛読書のフォトブック『どこへいくカッパくん』にもスタイルは雰囲気は通じるけれど、

http://maromaro.com/archive/1998/02/27/1997_4.php

副題が「格差社会に負けない」となっているように、こちらの方がより世知辛い。

新しいマスコット(シャオロンとパオロン)の登場によってリストラの危機を経験したり、
毎回バク転をする重労働なのに報われることが少ないなど、ドアラの立ち位置が格差社会を思い起こさせる。
また、「人生(コアラ生)はお金じゃないですよ」と言いながらも、自動販売機のおつり受けをあさる姿などは、
ドアラが世相を反映した(時代の流れに乗った)キャラクターだということがよく理解できる一冊になっている。
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2009 7/1
絵本
まろまろヒット率3

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"Frog and Toad Are Friends" written by Arnold Lobel Harpercollins Childrens Books 197012.22.08


I have uploaded “By Shakespear” to maromaro words.
Then you can use it insted of “up to you”, if you would like to ;-) .

“Frog and Toad Are Friends”, written by Arnold Lobel, Harpercollins Childrens Books, 1970.

“Frog and Toad Are Friends” is composed of 5 short stories which are dialogue of friendship between Frog and Toad.
They are an odd, but endearing couple, and hop along through stories.
Every story goes rhythmical, and even impressive.

My favorites in the book are “SPRING”, “THE STORY” and “THE LETTER”.

“SPRING” was comical, in which Frog (the one is more cheerful and smarter) uses his wit to convince Toad (the one thinks things in negative way) that it is time to wake up.

“THE STORY” was humorous and heart-warming.
In this story, Toad struggles to think up a story to make ailing Frog feel better.

The last one, “THE LETTER” was touching.
Frog tries to send a letter to Toad who is waiting mails day after day.
Frog asks a snail to carry it and it takes 4 days.
Everyone knows snails are the slowest creatures alive!

I love this book ;-)

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2008 12/22
洋書、絵本、English
まろまろヒット率4

annotation; this readingdiary was assisted by maropro.

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