Archive for the ‘情報・メディア’







『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』 ばるぼら著 翔泳社 200511.07.05


最近ご近所さんと東京都文京区のシビックランドによくいく、らぶナベ@ナニゲに銭湯好きです。

さて、『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』ばるぼら著(翔泳社)2005。

ホームページ、ウェブ日記、テキストサイト、ブログ、呼び方はいろいろあるけれど、
インターネット文化を支えてきた、そして今も支えている個人サイトの歴史書。
年表、説明、註釈も含めてすごいテキスト量で、通読には時間がかかるし読んでいて眼が痛くなることが何度もあった(^^;

第1章は1992年から始まっていて、それ以前の歴史は普通に教科書に載ってる歴史として「序章」で取り扱っている。
また、「もうひとつの序章」としてパソコン通信の歴史についてもかなりの量が使われている。
(裏表紙には”Encyclopedia of Japanese Internet Culture 1984-2004″と書かれてある)

日本のネット文化を支えてきた個人サイトやネット上の出来事はアーカイブが残りにくくて、
たった数年前のことなのに後から確認しようと思ってもできないことが多いことはよく指摘されている。
だからこの本はルポタージュというより、本文にも出てきたように「ネット考古学」という言葉の方が近い。
本当によく調べたなぁっと読んでいて何度も関心してしまった。
通読した後にはある種の大全を読んだ気分になってしまったほどだ。
タイトルには「教科書には載らない」と銘打っているけど、
ネット文化に興味がある人の間では必読書の一つとして引用されていくと思う。

・・・っという歴史的な一冊として見たときには、
重要なサイトや出来事が抜けている点や著者の主観があまりに強すぎるところが気になった。
すごくよく調べられてある一冊だけに、今後の改訂版やこの本を参照した別の本に期待。
名著とされる歴史書はたいてい数巻にわたるものだから(^_^)v

ちなみにコラム「ネット文体を一晩中考えよう」の中で、
「ネット独自の特徴は、”未完成感”が漂う文章ほど愛されること。
単体で完成された文章は、驚かれるが簡単に消費され終わってしまう。
コミュニケーションを生まないからだ」と述べているのは説得力があった上に共感もできた。

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2005 11/7
メディア史
まろまろヒット率3

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『パーソナルブランディング―最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す』 ピーター・モントヤ&ティム・ヴァンディー著、本田直之訳 東洋経済新報社 200510.05.05


賃貸してるところが建てかえするので年内に引越することになった、らぶナベ@物件探索中です。

さて、『パーソナルブランディング―最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す』
ピーター・モントヤ&ティム・ヴァンディー著、本田直之訳(東洋経済新報社)2005。

ここ最近、「パーソナルブランド」や「自分ブランド」という言葉を耳にすることが多い。
特にブランドという言葉を使わなくても、人材の流動化が進んでいることから来る必要性と、
情報発信の手軽さが進んでいることから来る許容性から、
個人の差別化や価値向上の動きはこれからも進んでいくと思う。

かく言う僕も「その分野で自分がブランド化できているかどうかが成功基準」や、
「自分メディアは自分ブランドだ」などと公言しているのでこういう話には興味を持っているけど
自分ブランド関係の本は内容が薄いものが多くてなかなか一冊読み切ることが少ない。
でも、さすがに一冊くらいは通読しておこうと思って比較的評価の高いこの本を通読してみた。

内容はパーソナルブランドが必要な理由と、パーソナルブランドに必要な要素がごく基本的にまとめられている。
同じことを何度も言っていたり、日米の文化の違いから「それは無いだろう」と思うこともあったけど、
自分とまわりとの違いをどう価値に変えていくかや、どう発信していくのかという視点で
自分のブランド化について考えるきっかけになると思う。

ちなみにこの本で紹介されているパーソナルパンフレットは共感を持った。
かつて僕の学部時代の4年間がモデルケースとして入試パンフレットに見開きで使われたことがあった。
見ず知らずの人でもそのパンフレットを読むと、僕の4年間を知ってくれてたので話が早かったことがあったからだ。
WEBサイト(maromaro.com)開設前の話だけど、こういう経験が思い出されて少し感慨深かった。

以下はチェックした箇所(要約含む)・・・

☆パーソナルブランドは3点を伝えることで成り立つ
1:あなたは誰なのか
2:あたなは何をしているのか
3:あなたが他人と違うところ(どんな価値を提供するのか)
<第1章 パーソナルブランドをなぜ作り上げるのか>

☆ブランディング戦略の展開のために決定する事項
1:ターゲットとなるマーケット
2:ブランディングチャネル
3:メッセージ
4:ツールおよびタイミング
<第15章 自分のブランディングとマーケティングの年間プランを書き上げる>

○ブランドを明確にすれば、ブランドはあなた自身を明確にする
<第1章 パーソナルブランドをなぜ作り上げるのか>

○ブランドの三つの力の源・・・
1:感情的なインパクト
2:一貫性
3:時間
<第3章 パーソナルブランディングの役割>

○パーソナルブランディングの黄金ルール=「汝自身が真実であれ」
<第5章 個人的な要素をパーソナルブランドに取り入れる>

○賢明なパーソナルブランダーが行う真のネットワーキング=
興味をそそるような情報を十分に提供し、自分は身を引いて彼らの側から自分のところに来させる
<第14章 ネットワーキング>

○ネットワーキングの秘訣
1:継続的なネットワーキング
2:機会をとらえることができるようなポジショニング
3:ただ知り合いになるだけでいい
4:人の話を聞く
5:ブランディング資料を持ち歩く
6:興味を示す
7:積極性を持つ
<第14章 ネットワーキング>

○ネットワークにレバレッジをかける方法
1:迅速なフォローアップ
2:連絡を取り続ける
3:自分の信頼を築くようなことはすべて知らせる
4:コミュニティを築き上げる
5:等身大であれ
<第14章 ネットワーキング>

○人は嘲るものである
→これは危険を冒す勇気のない人々の羨望から来ることが多いので暗愚な疑いで自分を落胆させてはならない
→彼らに言わせておけばいい→そのことによって彼らの顧客をつかむことが容易になる
<第17章 ミスを回避するために知っておくべきこと>

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2005 10/5
ブランド関連
まろまろヒット率3

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『なぜ、正しく伝わらないのか―戦争にみる情報学研究』 ジョン・ヒューズ・ウイルソン著、 柿本学佳訳 ビジネス社 200410.03.05


らぶナベ@「セカチュー」のエンディングロールでちょっとウルウルきたのは、
決して長澤まさみのような彼女がいなかった自分の高校時代を思い出したからではありません(T_T)

さて、『なぜ、正しく伝わらないのか―戦争にみる情報学研究』ジョン・ヒューズ・ウイルソン著、 柿本学佳訳(ビジネス社)2004。

イギリスの情報機関に20年以上勤務して今は研究者になっている著者が書いた、情報戦の本。
原題は”MILITARY INTELLIGENCE BLUNDERS AND COVER-UPS”。

方向づけ→情報収集→情報照合→解釈→配布→再び方向付け
・・・という風に情報が循環する「インテリジェンス・サイクル」を基本にして、
これまでの戦史の中でどのようにして情報伝達の齟齬が起こったのかを紹介している。
事例はノルマンディー上陸作戦(1944)、独ソ開戦(1941)、真珠湾攻撃(1941)、シンガポール侵攻(1942)、
そして9.11同時多発テロ(2001)を取り上げている。

どういう風に情報の行き違いが起こったかという事例紹介の部分が多くて、法則性の解明は少なかった。
だから訳題は「なぜ、正しく伝わらないのか」ではなく「なぜ、正しく伝わらなかったのか」の方が正確かもしれない。

「意図と能力を分けて考えるということは、情報の過誤を調べていく上では欠かせない問題」(1章)という点や、
「かつての情報員たちは秘密の情報を収集してくるのに苦労したが、いまは大量の情報から探し出すのに苦労している」(終章)としている点は妙に納得。
ちょっと前までは偵察衛星からの機密情報だったものが、いまは“Google Map”でグリグリ見れる情報環境の変化はやっぱり大きなものなんだろう。

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2005 10/3
情報・メディア、歴史、戦略論
まろまろヒット率3

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『ウェブログの心理学』 山下清美・川浦康至・川上善郎・三浦 麻子著 NTT出版 200509.29.05


ネットは顔の見えないコミュニケーションだとする資料の中で、「上戸彩似だと聞いてたメル友に会ったら綾戸智絵に似てた」という事例を見つけた、
らぶナベ@響きが似てるだけにちょっと笑いました(^_^)

さて、『ウェブログの心理学』 山下清美・川浦康至・川上善郎・三浦 麻子著(NTT出版)2005。

「人はなぜウェブログを書くのだろう?」、「なぜウェブログを続けるのだろう?」という疑問に社会心理学からアプローチした一冊。
社会心理学としての調査、考察だけでなく、インターネットの普及と共に始まったウェブ日記の歴史もちゃんと書かれてある。

内容はこれまで言われてきたことをまとめたという感じだけど、その分なるほどと思える要約もあった。
たとえば「ウェブログの本質はそのブロガーのライフストーリーとしての時間的な縦軸と、情報をつなげる横軸との組み合わせ」(第4章)というものや、
「ウェブログの持つ信頼性の根源は”継続性”にある」だからウェブログに必要なのは「継続する名前とそれに伴う存在感」(第5章)というものはすごく納得した。

本文に加えて附録もウェブログのススメ、ウェブログを中心にしたインターネットの歴史、ウェブログに関する論文・記事リストまであって充実している。
分量的にも読みやすいし、ネットでの情報発信に関わってる人や興味がある人には、かなり良い本ではないだろうか。

以下はチェックした箇所(重要と感じた順)・・・

☆ウェブログというコンテンツのもつ社会心理学的な意味を考えるときまずもって注目すべきは、
個人のもつ情報という横糸と、個人のなかで経過する時間という縦軸(ライフストーリー)が組み合わさることによってもたらされる絶妙の相乗作用
→2ちゃんねるなどの掲示板とウェブログの決定的な違いは、ウェブログが独立した空間だということ
<第4章 ウェブログの現在と未来>

☆ウェブログのもつ情報の信頼性の根幹=継続性
→ウェブログに必要なのは継続する名前とそれに伴う存在感(継続性があれば仮名で十分)
<第5章 ウェブログ・個人・社会>

☆ウェブ日記の効用・・・
・自己に向かう効用=感情の表出、自己の明確化、社会的妥当性、
・関係に向かう効用=二者の発展、社会的コントロール、社会的妥当性
→日記そのものは自己表現で、それを契機としたコミュニケーションの可能性にかけるのがウェブ日記の本質
→コミュニケーション志向のより強いウェブログが登場しても不思議はない
<第3章 ウェブログの社会心理学>

☆ホームページをもつ動機=「情報の呈示動機」、「自己表現動機」、「コミュニケーション動機」(池田・柴内 2000)
→ホームページはコミュニケーション動機の強いユーザーにとっては使い勝手が悪いものだったが、
 ウェブログはトラックバック機能なでで書き手同士のコミュニケーションを容易にした
<第1章 インターネット時代のコミュニケーション>

☆これまでの書物が持っていた書き手の著社性とは別に、インターネットでは読み手の著者性が生まれた
→インターネットは読み手主体のメディアという見方もできる
<第1章 インターネット時代のコミュニケーション>

○メディア・コミュニケーションの二つの方向性=コミュニケーション行為を隠す方向と明らかにする方向
<第1章 インターネット時代のコミュニケーション>

○携帯電話も電子メールも、コミュニケーションしている状況を社会関係のなかから切り離すことができるようになって、会話内容も同時に大きく変化した
<第1章 インターネット時代のコミュニケーション>

○日記を含め、自分自身の日常を記録する行為は、自己フォーカスを刺激し、自覚状態を高める効果がある
<第3章 ウェブログの社会心理学>

○トラックバックとリンクは情報をつなぐ点では共通だがその方向性は逆・・・
リンク:自分のウェブログの読み手に、情報源を伝える
トラックバック:情報源となってるウェブログの書き手と読み手に、自分が言及していることを伝える
<第5章 ウェブログ・個人・社会>

○ソーシャル・ネットワークは基本的に個人駆動型のつながりを強めるもの
→社会的強者=実名を出すことがメリットになり、すでに強固なネットワークを持つ人々が
さらにそれを拡大するためには利便性が高いが、そうでない人々にとってはメリットを感じにくいかもしれない
<第4章 ウェブログの現在と未来>

○ソーシャル・ネットワークはアクセス・コントロールの容易なウェブログに対する潜在的ニーズに応えたサービス
<第5章 ウェブログ・個人・社会>

○読者からのフィードバックはブロガーの心理的過程に大きな影響をおよぼしており、
それらを容易にコンテンツに組み込むことを可能にしたウェブログの仕様は、
ブロガーたちに読者の目を明確に意識さえ、書き続けようとする意思を力強くサポートする
<第4章 ウェブログの現在と未来>

○WBC(Web-Based Communication)=発信主体、ABC(Article-Based Communication)=メッセージ主体
<第1章 インターネット時代のコミュニケーション>

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2005 9/29
情報・メディア、HP・ブログ本、社会心理学
まろまろヒット率4

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『戦争プロパガンダ 10の法則』 アンヌ・モレリ著、永田千奈訳 草思社 200209.28.05


北斗の拳占いでは「雲のジュウザ」になった、らぶナベ@「我が拳は我流、我流は無型、無型ゆえに誰にも読めぬ」です。
(再放送で学習したので台詞ちゃんと覚えてます(^_^)v)

さて、『戦争プロパガンダ 10の法則』アンヌ・モレリ著、永田千奈訳(草思社)2002。

第一次世界大戦の経験を基にしてアーサー・ポンソンビーが『戦時の嘘』で明らかにした、
戦時プロパガンダ10の法則というものがある・・・

1:われわれは戦争をしたくはない
2:しかし敵側が一方的に戦争を望んだ
3:敵の指導者は悪魔のような人間だ
4:われわれは領土や覇権のためではなく、偉大な使命のために戦う
5:われわれも誤って犠牲を出すことがある。だが敵はわざと残虐行為におよんでいる
6:敵は卑劣な兵器や戦略を用いている
7:われわれの受けた被害は小さく、敵に与えた被害は甚大
8:芸術家や知識人も正義の戦いを支持している
9:われわれの大義は神聖なものである
10:この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である

この本は、歴史学者の著者が一つの法則につき一章を使って、
第一次世界大戦からコソボ紛争、アフガン戦争などの最近の事例までを当てはめ、
この10の法則が現代にも通じるものだと主張している。

法則として書き出してみるとバカみたいに単純な言い訳になるだけに、
なぜいつもこの法則(というより口上)にだまされるのか、
それについて突っ込んだ考察がなされてなかったのが残念に思った。

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2005 9/28
プロパガンダ、情報・メディア、歴史、政治
まろまろヒット率2

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『ブログ 世界を変える個人メディア』 ダン・ギルモア著、平和博訳 朝日新聞社 200509.25.05


大阪にいた頃からの念願かなって日比谷松本楼の10円チャリティカレーを食べることができた
らぶナベ@協力してくれたみなさんに大感謝です(^^)

さて、『ブログ 世界を変える個人メディア』ダン・ギルモア著、平和博訳(朝日新聞社)2005。

長年ジャーナリストを続けてきた著者が、ブログの出現と普及によって急激に変化している
アメリカのメディア状況を取材してまとめた一冊。

内容は、読者を「元読者」と表現するなどのスタンスからわかるように、
ジャーナリズムの抱える問題点を照らし合わせながらメディアの変化をレポートしている。

中でも思わず笑ってしまったのは、情報発信には信頼の階層構造が必要だと述べている
第9章「荒らし、情報誘導、そして信頼の境界」の中で、古株編集者が駆け出し記者に語るという・・・
「かあちゃんから『お前のことが何より大事なんだよ』って言われてもな、まず裏を取って来い」
・・・という忠告を紹介しているのは思わず笑ってしまった。

ちなみにこの本の原題は”We the Media”。
合衆国憲法前文の出だし”We the People”をもじっていることともあって、
訳題よりも原題のままの方がよかった気がする。

以下はチェックした箇所(一部要約)・・・

○ブログが民主主義的な形式のジャーナリズムである理由・・・
1:今日のジャーナリズムは市場経済に由来するが、ブログは贈与経済に由来
2:ジャーナリズムはプロの領域でたまにアマチュアが迎えられるが、ブログはアマチュアの領域でプロが迎えられる
3:ジャーナリズムの参入障壁は19世紀半ば以来ずっと高かったが、ブログがその障壁を引き下げた
(ジェイ・ローゼンの「プレスシンク」より)
<第2章 読み・書きウェブ>

○ブログに対する典型的な批判は、ほとんどが自己完結でくだらないというもの
→その通りだがだからと言ってこのジャンルを否定したり、人々が互いに語り合うことの価値を損なうことにはならない
<第7章 元読者がパーティに参加する>

☆書いた記事をそのまま残す唯一の方法は、正反対の立場の人間でも納得するようなものを書くということ
(ウィキペディア創設者ジミー・ウェールズへのインタビューより)
<第7章 元読者がパーティに参加する>

○荒らしとは、時間泥棒 (ワード・カニンガムによる定義)
<第9章 荒らし、情報誘導、そして信頼の境界>

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2005 9/25
情報・メディア、HP・ブログ本
まろまろヒット率3

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『スローブログ宣言!』 鈴木芳樹著 技術評論社 200509.09.05


豆乳ココアにはまっている、らぶナベ@健康フェチです。

さて、『スローブログ宣言!』鈴木芳樹著(技術評論社)2005。

ブログに反発していた著者が、ブログ(はてなダイアリー)を導入した体験を通じて、
WEB上で表現することの変遷、あるべき姿をエッセイ風に書いている一冊。

僕もブログの雰囲気に馴染まなくて導入をためらっていた時期があったので、
心情的に著者と共感できる部分が大きかった。
特に一人称をどうするか迷った経験や、2ちゃんねるに対する姿勢などは、
ネットで情報発信する上で避けて通れない話題だけにおもしろく読めた。

この本が興味深いのは、自分の表現史と重ね合わせながら、
ネット上でまき起こった事件や議論を紹介している点だ。
自分の体験談、目撃談が中心なので、事例の紹介が偏っていたり、
主観的すぎて資料としての信頼性に疑問があるのは著者も認めているけど、
固有名詞の解説や人物の紹介が丁寧なので、ネット史としても読める。

日本のオンライン事情の特徴として、個人サイトが多くてアーカイブが残りにいというのがある。
だからわずか数年前のことなのに、当時の出来事や論争を振り返ろうとしても確認できない場合も多い。
こういう個人的な体験の紹介も、大きな流れの中で見た目撃談として興味深かった。

以下は、チェックした箇所・・・

○インターネットでは一度親しくなったひとと疎遠になるきっかけが生まれにくい=倦怠期がおこりやすい

○ジャーナリズムをジャーナリスト風の文体で書くことだと勘違いしているところが多い

○これまでの日本の個人サイトが既存の権威やマスメディアに対して無批判だったとするのは間違い
 →マスメディアが取り上げない作品を取り上げることで社会的でなく文化的な批判をおこなってきた

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2005 9/9
情報・メディア、HP・ブログ本
まろまろヒット率3

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『ブログを続ける力―Blogを続けるのに必要かつ大事なこと』 GEODESIC編著 九天社 200509.08.05


小物系を造ってほしいと思っていた元Macユーザーとしては、
Appleの携帯電話発売はとってもうれしい、らぶナベです。

さて、『ブログを続ける力―Blogを続けるのに必要かつ大事なこと』GEODESIC編著(九天社)2005。

タイトルにひかれて手に取ったブログ本(タイトルフェチなもので(^^;)。
HPにしろブログにしろ、情報発信の最大の問題はやはり「いかに続けるか」だ。
僕のまわりでもこのテーマは繰り返し話題になるので読んでみた一冊。

でも内容はブログ利用の現状やツールの紹介にかなりの分量をさいていて、
実際に続ける上での問題点を語っているのは第2章だけ。
さらに事例として紹介されているブログも半年とか1年に満たないものもあってあまり参考にならない。

この内容なら前に読んだ『ブログ・ハンドブック』の方が参考になると思う。

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2005 9/8
情報・メディア
まろまろヒット率1

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『ウェブログ・ハンドブック―ブログの作成と運営に関する実践的なアドバイス』 レベッカ・ブラッド著、yomoyomo訳 毎日コミュニケーションズ 200309.06.05


原作を読んだ人間にとって『電車男』のエルメスは中谷美紀のイメージだけど、
最近は伊東美咲もエルメスに見えるようになってきた、らぶナベです。

さて、『ウェブログ・ハンドブック―ブログの作成と運営に関する実践的なアドバイス』
レベッカ・ブラッド著、yomoyomo訳(毎日コミュニケーションズ)2003。

図書館情報学をやっている友人のmannyにつきあって万博帰りに愛知県立図書館に行ったときに、
ふと見つけてペラペラ読んでみたらけっこうおもしろかったので、
東京に帰ってきてから文京区立図書館で借りて読んだ一冊。

初版は2003年(原本2002年)なのでブログ関連の本としては古い方になるけど、
技術面ではなく「どう情報発信すべきか」という点についての内容になっているので、
読んでいて古めかしく感じることはほとんどなかった。

HOWTO本っぽいタイトルだけど、ウェブログがどういう風に生まれてきて普及したのか、
その歴史についても書かれてあるし、最近は日本でも話題になることが多い、
ウェブログと既存ジャーナリズムとの対比もあるので
アメリカの大学でブログ関連のテキストになっているのも理解できる。

「訳者あとがき」にあるように、アメリカのウェブログと日本のウェブ日記(テキストサイト)との
ネット文化の違いはあるけれど、情報発信する人間にとって自分を振り返るには良い本だろう。

以下はチェックした箇所(重要と思う順)・・・

☆秀でたウェブログに必要な要素は、つまり、観点、リンクを選択する識別眼、そして書き手の人生経験
→ウェブログの質は、最終的にはその主張の信頼性による
<第4章 自己を主張する>

☆リンクこそがウェブの根本的な属性であり、
ウェブロギングが旧来からの情報発信形態と違う唯一無二の最も重要なこと
<ウェブログって何?>

☆人を惹きつけるウェブログを作りたいのなら、
あなたは1人のオーディエンスに向けて書かなくてはならない
→そのオーディエンスとは、あなた自身
<第4章 自己を主張する>

○優れたウェブログを読むことは、誰かの頭の中を覗き、突ついてみるに多少似ている
→最良のウェブログはタイプこそ違えど、どれも変わっており、頑固で、予想が付かず、そして不完全
<第4章 自己を主張する>

○ウェブログの強みの1つ=補完を行う、もしくは対立する資料や情報を併置することで、
情報を脈絡(コンテクスト)化する能力
<ウェブログって何?>

○ウェブログはジャーナリストや他のメディア機構によって大量生産される情報を評価し、
補強し、そして、最後には選別することで、従来のジャーナリズムを補完する
→マスメディアは広範なオーディエンスにアピールしようとする、
ウェブログは個人の支持者に対象を絞った思いがけない発見を生み出すのに長ける
<第1章 ウェブログって何?>

○ウェブログを続ける動機は三つしかない→情報共有、名声確立、個人表現
<第2章 なぜウェブログなのか>

○オーディエンスの役割・・・
1:オーディエンスの存在を意識することで関係性や名声を損なうのを防ぐ、
2:オーディエンスの存在を意識することで自分が行うことを上手にやろうとする
<第4章 自己を主張する>

○オンライン上の議論のルール・・・
1:腹が立っているときは投稿しない
2:決して人格でなく、常に事実を論じる
3:主張を述べた後は引っ込む(他の人が気が済むまで発言するのを読む)
4:個人攻撃は無視
5;会話を乗っ取らない
6;他の人の意見を不正確に述べない
<第5章 オーディエンスを見出す>

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2005 9/6
情報・メディア
まろまろヒット率4

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『超カンタン! 最強メディア ブログ成功バイブル』 百世瑛衣乎著 翔泳社 200505.23.05


最近はよくチャリコロール×シルバーのジャージを着ている、
らぶナベ@ソーシャルネットワーキング上ではジャージーズ主催者でもあります。

さて、『超カンタン! 最強メディア ブログ成功バイブル』百世瑛衣乎著(翔泳社)2005。

12人のブロガー(blogger)たちのインタビューを通して、それぞれの成功の秘訣を紹介する一冊。
図書館で見つけて面白そうだったので大阪との往復の間に読み終えた。

やはりWEBマスターやブロガーのような自分メディアを運営している人たちの話は、
「1人1メディア」を唱える僕としても自分の活動を振り返る良い機会になる。
この本ではインタビューの最後にその人の成功の秘訣を箇条書きにしているのと、
成功の方程式として時系列でblog活動の歴史を紹介しているのが見やすかった。

ただ、選ばれたブロガーのほとんどがブログ・ランキング上位者であって、
ランキング参加していないブロガーの多くが外されているのが気になった。
用語の使い方も少し疑問に思うところがあって、著者はこの分野に馴染みはないのかなと思った。
また、紹介されているブログもここ1、2年のものが多くて、
パーソナル・メディア最大の問題の一つである「どう続けるか?」についての言及が無かったし、
ブログのメリットばかりでデメリットには触れてなかったのも残念。

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2005 5/23
情報・メディア、blog本
まろまろヒット率2

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