Archive for the ‘HP・ブログ本’


『アルファブロガー 11人の人気ブロガーが語る成功するウェブログの秘訣とインターネットのこれから』 FPN・徳力基彦・渡辺聡・佐藤匡彦・上原仁著 翔泳社 200502.20.06

決して一見さんお断りでも秘密主義でもないのに、ありえない入り口で分かっていないと絶対に入れない神楽坂のBarに行く機会が多い、
らぶナベ@でも飲むのはマリブ・ミルクだす。

さて、『アルファブロガー 11人の人気ブロガーが語る成功するウェブログの秘訣とインターネットのこれから』FPNほか著(翔泳社)2005。

影響力あるブロガーという意味のアルファブロガー11人に対するインタビュー集。
僕はWEBマスターやブロガーたちへのインタビュー本を読むのが好きだ。
ネットで起こっていることを考えたり自分の活動を振り返るには、よくまとまった理論を聞くより、
まとまっていなくても生々しい熱を持った表現者たちの感想や意見を聞く方が参考になることが多いからだ。

この本は副題が仰々しすぎる気もするけど、情報発信者たちの生の声には迫力があった。
たとえば「裏がわかっているメディアの情報は役に立つけど、裏がどこにあるかわからないメディアの情報っていうのはあんまり意味がない」
(R30「R30」http://shinta.tea-nifty.com/nikki/)というのは、自分で情報を発信してみて初めて実感できることだけに説得力があった。

ちなみにこの本は企画段階から、アルファブロガーを選び出すアンケート項目がいまいちだったとか、
組織票があったのではないかとか、そもそもアルファブロガーの定義が曖昧だなどが問題点として取り立たされた。
まず出すことの意味があるんだろうし、僕としてはあまり興味がない話題なのに巻き込まれそうになってこまっちんぐな事もあったけど、
でも、それはブログというものが普及した証拠なんだろう。
これまでのWEB表現者たちへのインタビュー本、たとえば『個人ホームページのカリスマ』『テキストサイト大全』などが出た頃よりも
情報発信者が広範囲に増えたからこそ問題視されるんだと感じた。

WEBマスター、サイト管理人、そしていま流行のブロガーと、呼び名は変わっても、
WEB上で表現をしている人たちの苦心と楽しみがありありと伝わってくる一冊。

以下はチェックした箇所(一部要約)・・・

○負のエネルギーを出してそれに自分が巻き込まれるのは嫌 (だから悪いことは書かない)
コグレマサト「ネタフル」http://netafull.net/

○表立った対話でなくても、なんとなく関心を寄せ合うようなブログだと、この人は今こう考えているなどというのはわかる
→この感じはブログ特有のもので、一種の連帯感
finalvent「極東ブログ」http://finalvent.cocolog-nifty.com/

○思いっきり主観が入ったコンテンツにものすごくアクセスが多くて、
逆に雑誌のまんまのスタイル(略)ファクトだけを積み上げたコンテンツというのが、がっかりするほど読まれない
R30「R30」http://shinta.tea-nifty.com/nikki/

○「僕はこう思うんだけど」というところで止まるのが既存のメディアなんだけど、
その後の「みんなどう思う?」っていうフィードバックにつなげられるのがブログの面白いところ
R30「R30」http://shinta.tea-nifty.com/nikki/

☆裏がわかっているメディアの情報は役に立つけど、裏がどこにあるかわからないメディアの情報っていうのはあんまり意味がない
R30「R30」http://shinta.tea-nifty.com/nikki/

☆独り言のつもりで書いていたら、多く読まれるようになった→トラフィックの多いブロガーは、みなさん、そんなスタイルですね
磯崎哲也「isologue」http://tez.com/blog/に対するイタンビュワー発言

○ブログは得たいの知れない複雑なことを説明する最高の媒体
磯崎哲也「isologue」http://tez.com/blog/

☆(ブログを続けることとミームとの関係で)自分の意識を残す技術が発明されるまではおそらく生きられない私が、
私の何かを残したいっていうか、自分の持っている考えを散らばせたいという欲求の発露かもしれない
磯崎哲也「isologue」http://tez.com/blog/

○情報をパーツ化すれば崩れにくい
橋本大也「情報考学 Passion For The Future」http://www.ringolab.com/note/daiya/

○伸びているサービスに共通して言えるのが、ホームグラウンドで連帯意識を持っているということ
山本一郎「切込隊長BLOG」http://kiri.jblog.org/

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2006 2/20
情報・メディア、HP・ブログ本
まろまろヒット率3

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『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』 ばるぼら著 翔泳社 200511.07.05

最近ご近所さんと東京都文京区のシビックランドによくいく、らぶナベ@ナニゲに銭湯好きです。

さて、『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』ばるぼら著(翔泳社)2005。

ホームページ、ウェブ日記、テキストサイト、ブログ、呼び方はいろいろあるけれど、
インターネット文化を支えてきた、そして今も支えている個人サイトの歴史書。
年表、説明、註釈も含めてすごいテキスト量で、通読には時間がかかるし読んでいて眼が痛くなることが何度もあった(^^;

第1章は1992年から始まっていて、それ以前の歴史は普通に教科書に載ってる歴史として「序章」で取り扱っている。
また、「もうひとつの序章」としてパソコン通信の歴史についてもかなりの量が使われている。
(裏表紙には”Encyclopedia of Japanese Internet Culture 1984-2004″と書かれてある)

日本のネット文化を支えてきた個人サイトやネット上の出来事はアーカイブが残りにくくて、
たった数年前のことなのに後から確認しようと思ってもできないことが多いことはよく指摘されている。
だからこの本はルポタージュというより、本文にも出てきたように「ネット考古学」という言葉の方が近い。
本当によく調べたなぁっと読んでいて何度も関心してしまった。
通読した後にはある種の大全を読んだ気分になってしまったほどだ。
タイトルには「教科書には載らない」と銘打っているけど、
ネット文化に興味がある人の間では必読書の一つとして引用されていくと思う。

・・・っという歴史的な一冊として見たときには、
重要なサイトや出来事が抜けている点や著者の主観があまりに強すぎるところが気になった。
すごくよく調べられてある一冊だけに、今後の改訂版やこの本を参照した別の本に期待。
名著とされる歴史書はたいてい数巻にわたるものだから(^_^)v

ちなみにコラム「ネット文体を一晩中考えよう」の中で、
「ネット独自の特徴は、”未完成感”が漂う文章ほど愛されること。
単体で完成された文章は、驚かれるが簡単に消費され終わってしまう。
コミュニケーションを生まないからだ」と述べているのは説得力があった上に共感もできた。

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2005 11/7
メディア史
まろまろヒット率3

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『ウェブログの心理学』 山下清美・川浦康至・川上善郎・三浦 麻子著 NTT出版 200509.29.05

ネットは顔の見えないコミュニケーションだとする資料の中で、「上戸彩似だと聞いてたメル友に会ったら綾戸智絵に似てた」という事例を見つけた、
らぶナベ@響きが似てるだけにちょっと笑いました(^_^)

さて、『ウェブログの心理学』 山下清美・川浦康至・川上善郎・三浦 麻子著(NTT出版)2005。

「人はなぜウェブログを書くのだろう?」、「なぜウェブログを続けるのだろう?」という疑問に社会心理学からアプローチした一冊。
社会心理学としての調査、考察だけでなく、インターネットの普及と共に始まったウェブ日記の歴史もちゃんと書かれてある。

内容はこれまで言われてきたことをまとめたという感じだけど、その分なるほどと思える要約もあった。
たとえば「ウェブログの本質はそのブロガーのライフストーリーとしての時間的な縦軸と、情報をつなげる横軸との組み合わせ」(第4章)というものや、
「ウェブログの持つ信頼性の根源は”継続性”にある」だからウェブログに必要なのは「継続する名前とそれに伴う存在感」(第5章)というものはすごく納得した。

本文に加えて附録もウェブログのススメ、ウェブログを中心にしたインターネットの歴史、ウェブログに関する論文・記事リストまであって充実している。
分量的にも読みやすいし、ネットでの情報発信に関わってる人や興味がある人には、かなり良い本ではないだろうか。

以下はチェックした箇所(重要と感じた順)・・・

☆ウェブログというコンテンツのもつ社会心理学的な意味を考えるときまずもって注目すべきは、
個人のもつ情報という横糸と、個人のなかで経過する時間という縦軸(ライフストーリー)が組み合わさることによってもたらされる絶妙の相乗作用
→2ちゃんねるなどの掲示板とウェブログの決定的な違いは、ウェブログが独立した空間だということ
<第4章 ウェブログの現在と未来>

☆ウェブログのもつ情報の信頼性の根幹=継続性
→ウェブログに必要なのは継続する名前とそれに伴う存在感(継続性があれば仮名で十分)
<第5章 ウェブログ・個人・社会>

☆ウェブ日記の効用・・・
・自己に向かう効用=感情の表出、自己の明確化、社会的妥当性、
・関係に向かう効用=二者の発展、社会的コントロール、社会的妥当性
→日記そのものは自己表現で、それを契機としたコミュニケーションの可能性にかけるのがウェブ日記の本質
→コミュニケーション志向のより強いウェブログが登場しても不思議はない
<第3章 ウェブログの社会心理学>

☆ホームページをもつ動機=「情報の呈示動機」、「自己表現動機」、「コミュニケーション動機」(池田・柴内 2000)
→ホームページはコミュニケーション動機の強いユーザーにとっては使い勝手が悪いものだったが、
 ウェブログはトラックバック機能なでで書き手同士のコミュニケーションを容易にした
<第1章 インターネット時代のコミュニケーション>

☆これまでの書物が持っていた書き手の著社性とは別に、インターネットでは読み手の著者性が生まれた
→インターネットは読み手主体のメディアという見方もできる
<第1章 インターネット時代のコミュニケーション>

○メディア・コミュニケーションの二つの方向性=コミュニケーション行為を隠す方向と明らかにする方向
<第1章 インターネット時代のコミュニケーション>

○携帯電話も電子メールも、コミュニケーションしている状況を社会関係のなかから切り離すことができるようになって、会話内容も同時に大きく変化した
<第1章 インターネット時代のコミュニケーション>

○日記を含め、自分自身の日常を記録する行為は、自己フォーカスを刺激し、自覚状態を高める効果がある
<第3章 ウェブログの社会心理学>

○トラックバックとリンクは情報をつなぐ点では共通だがその方向性は逆・・・
リンク:自分のウェブログの読み手に、情報源を伝える
トラックバック:情報源となってるウェブログの書き手と読み手に、自分が言及していることを伝える
<第5章 ウェブログ・個人・社会>

○ソーシャル・ネットワークは基本的に個人駆動型のつながりを強めるもの
→社会的強者=実名を出すことがメリットになり、すでに強固なネットワークを持つ人々が
さらにそれを拡大するためには利便性が高いが、そうでない人々にとってはメリットを感じにくいかもしれない
<第4章 ウェブログの現在と未来>

○ソーシャル・ネットワークはアクセス・コントロールの容易なウェブログに対する潜在的ニーズに応えたサービス
<第5章 ウェブログ・個人・社会>

○読者からのフィードバックはブロガーの心理的過程に大きな影響をおよぼしており、
それらを容易にコンテンツに組み込むことを可能にしたウェブログの仕様は、
ブロガーたちに読者の目を明確に意識さえ、書き続けようとする意思を力強くサポートする
<第4章 ウェブログの現在と未来>

○WBC(Web-Based Communication)=発信主体、ABC(Article-Based Communication)=メッセージ主体
<第1章 インターネット時代のコミュニケーション>

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2005 9/29
情報・メディア、HP・ブログ本、社会心理学
まろまろヒット率4

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