Archive for the ‘歴史’





『秀吉私記』 津本陽著 角川書店 199608.22.06

最近「ロングテール」という言葉をよく耳にするけど、僕の存在自体がロングテールのような気がしてきた、まろまろです(^^;

さて、『秀吉私記』津本陽著(角川書店)1996。

草履取りから天下人まで登りつめた日本史上最大の出世頭、豊臣秀吉の人生とそのスタイルを紹介する人物伝。
「私記」と銘打っているので、独自の視点で豊臣秀吉を切ってくれると期待したのに、ごくごく一般的な秀吉論に終始していた。
かといって詳細な伝記をするほどの分量は無い・・・
何が目的なのかいまいちよくわからない本だった。

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2006 8/22
歴史
まろまろヒット率2
歴史

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『毛利元就の人間学―家康が学んだ遅咲きの人生』 中江克己著 ぴいぷる社 199708.17.06

最近朝オフを開催している、まろまろ@朝だとダレないし前向きな人が多いし一石二鳥です(^_^)v

さて、『毛利元就の人間学―家康が学んだ遅咲きの人生』中江克己著(ぴいぷる社)1997。

戦国時代を代表する戦国大名の一人、毛利元就の人生とそのエピソードを取り上げた一冊。
毛利元就といえば手練手管の権謀術数で他家乗っ取りや謀略などを繰り返した人物だけど、
陰湿なイメージよりも、「三本の矢」伝説にあるように結束を重視したり人間的な深みのあるエピソードが多い人物でもある。
また、戦国時代屈指の知略を駆使した人物なのに、特定の軍師・参謀役がいなかったという不思議なところがある。

そんな彼の人生を見てみると、次男ということもあって20代後半で小領主としての家督を継ぎ、
大内家と尼子家の二代勢力に挟まれながら一国の主となったのはようやく50代半ばと、確かに遅咲きだ。
彼の特徴である平衡感覚や自己管理能力の高さはこの遅咲きな点にあったのかもしれないと感じた。

中でも最近は「人間の差をわけるのは自己管理能力の上下じゃないか?」と朝オフを通じて感じていたので、
「一日の計は寅の刻にあり」ということを続けていた彼の自己管理能力の高さに注目した。
ただ、徳川家康と同じ年まで生きた長寿だけど、副題にあるように本当に徳川家康が毛利元就を参考にしたかどうかはちょっと疑わしい。

ちなみに僕は昔から(中学生くらいの頃から?)毛利元就に漠然と親近感を感じていた。
だいぶ後になってある日本史占いで幼年期:桂小五郎、青年期:毛利元就、老年期:伊藤博文と出たこともある。
・・・僕も遅咲きの運勢なのか(>_< )

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2006 8/17
歴史
まろまろヒット率3
歴史

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『文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの』 ジャレド・ダイアモンド著、楡井浩一訳 草思社 上下巻 200506.23.06

いま発売中の『日経マネー』8月号に載っている、まろまろ@推奨人として出た先月号とは違って、
今月はスクリーニング・チャレンジャーとして出たので突っ込まれ役ですが興味ある人はどんぞ。

さて、『文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの』ジャレド・ダイアモンド著、楡井浩一訳(草思社)上下巻2005。

人類の歴史上、繁栄を誇った文明社会が短期間で崩壊して滅亡した例はいくつかある。
なぜその文明社会は崩壊したのか?
似たような環境下でも崩壊しなかった文明社会との差はなんなのか?
その疑問に、1:環境被害、2:気候変動、3:近隣の敵対集団、4:友好的な取引相手、5:環境問題への社会の対応、
の5つの視点で『銃・病原菌・鉄』の著者が切り込む一冊。
原題は“Collapse: How Societies Choose to Fail or Succeed”
ちなみに厳密なタイトルは「環境に関する要素を含み、時に気象変動や近隣の敵対集団や友好的な交易相手を付随的な要因とする、
また常に社会の対応という論点をはらむ崩壊」だと著者は述べているが、確かにこれだと長すぎる(^^;

内容はまず過去の事例として太平洋のイースター島、同じ太平洋のピトケアン諸島(ピトケアン島、マンガレヴァ島、ヘンダーソン島)、
北米のアナサジ、中米のマヤ、そしてノルウェー領グリーンランドを取り上げている。
特に興味深かったのは閉じた社会であるイースター島の文明社会の崩壊と、逆にネットワーク化されていたピトケアン諸島の崩壊の対比だ。
また、イヌイットは生き残れたのにヴァイキングは生き残れなかったノルウェー領グリーンランドにも興味を感じた。
ヴァイキング(ノルマン人)のグリーンランド社会が、自分たちのバックボーン文化に固執するあまり、
現地の環境変化に適応できずに崩壊した様子が生々しくえがかれていて迫力があった。

・・・という風に過去の事例研究が中心の上巻はとても面白かったけど、
成功事例や現代の事例・問題点を扱っている下巻はいまいち説得性に欠けるものだった。
成功事例として紹介された江戸時代の日本の記述に突っ込みをいれたくなるのは我慢しても、
前半の緻密さや迫力と比べて、後半は強引さやダレダレ感を感じてしまった。
(前後を二つに分けて別々の本にすればよかったと思うほど)

ただ、通して読めばやはり前半部分の迫力はピカいちで、『銃・鉄・病原菌』と同じく著者の視点には納得できるものがあった。
たとえば過去の文明社会の崩壊を扱う時に出てくる先住民への差別主義と賛美主義との対立については、
「どちらも過去の先住民を(劣っているにしろ優れているにしろ)現代先進国の住民と根本的に異なる人間と見る過ちを犯している」
としてどちらも退けているのは共感を持てた。

また、読み終えて思い返したのは、前から感じていた「汗水たらして働く」という言葉への違和感だった。
社会構造の変化もあって、最近「汗水たらして働かない人間はダメだ」みたいなことを耳にすることがある。
振り返ってみれば僕の母方は祖父母の代までは農家だった。
彼らや先史時代の人々からすれば、自分が実際に口にする食べものを生産しない人間は結局は社会の寄生虫でしかない。
五十歩百歩な立場同士の反目や僻みにイースター島やアナサジ崩壊の姿を重ねてしまった。

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2006 6/23
歴史、自然科学、環境学
まろまろヒット率3
世界 遺産

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『蒼天航路』 王欣太作、李学仁原案 講談社 全36巻 200605.08.06

約10年間読み続けていた本が完結してちょっと感無量な、らぶナベです(T_T)

さて、その『蒼天航路』王欣太作(KING☆GONTA)、李學仁(イ・ハギン)原案(講談社)全36巻2006。

『週間モーニング』で1994年から2005年の11年間連載された全409話の三国志。
これまでの三国志物語では悪役を担うことが多かった曹操を主役にして、
独自の視点と演出で再構築したまさに「ネオ三国志」という表現がぴったりな新釈三国志。

たとえば一般的な羅貫中『三国志演義』、それをもとにした吉川英治『三国志』や横山光輝『三国志』では、
主役の劉備は儒教的な理想を反映した聖人君主的にえがかれることが多いけど、
この『蒼天航路』では、中身が無くて雰囲気だけで勝負する人物になっている。

この劉備の評価は正史に近いけど、だからといって別に劉備が貶められているわけでなく、
逆に『三国志演義』での聖人君主ぶった劉備が安っぽく見えるほど、
侠とハッタリで生きる『蒼天航路』の劉備はとても魅力的に表現されている。
(他の登場人物たちも演義より正史にもとづいて演出されることが多い)

そんな魅力的な登場人物たちも、引きこもり気味だった曹操が30歳の時に黄巾の乱をきっかけに初陣する第39話あたりから、続出してきて物語は盛り上がっていく。
曹操自体の見せ場も、第157話で「おまえたちには心の闇がない」と言い放つシーン、第184話で炎の向こうから手招くシーン、
第276話で「くどい」と片づけるシーンなどなど、まさに心がふるえるようなシーンが目白押し。

もちろん、漫画的なデフォルメをしすぎているとか、曹操を完璧にえがきすぎるなどいろいろな批判はあるけど、
これほど魅力的な人物たちを活き活きと踊らせる物語もめずらしい。
(それだけに生々しくてキャラが濃いので万人向けじゃないかもしれない(^^;)

ちなみに僕はこの本を1996年ごろから読始めたが、自分の20代は連載中だったこの物語にかなりの影響を受けてきた。
転機がある度に読み返したし、何かと引用することも多かった。
この10年は機会があるごとに『週間モーニング』の連載を確認したり、新巻が出るのを楽しみにしていた。
そんな『蒼天航路』の最終巻が出て物語が完結したと知り、一つの区切りを感じて御茶ノ水の漫画喫茶に入って未読分を読み切った。
読み終えた今も、この本はこれからも読み返す心のベスト本の一つになるだろうと感じた。

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2006 5/8
マンガ本、歴史
まろまろヒット率5
三国志

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『ムハンマドの生涯』 アンヌ=マリ・デルカンブル著、小林修・高橋宏訳、後藤明監修 創元社 改訂新版200304.30.06

らぶナベ@隠しページごはん日記を「まろまろごはん日記」として公式コンテンツ化しました。
隠しページ期間は実に3年にわたっていたのでちょっとした感慨です(*^_^*)

さて、『ムハンマドの生涯』アンヌ=マリ・デルカンブル著、小林修・高橋宏訳、後藤明監修(創元社)改訂新版2003。

イスラーム教の創始者ムハンマドの生涯をたどった一冊。
後半ではイスラームの法概念や慣習も紹介されているし、日本ではあまり見る機会の無い図版も使われている。
(ただ、監修者も書いているように誤解のある部分も少しあるので注意)

読んでみて興味を持ったのが、イスラーム歴元年に当たる622年のヒジュラ前後でムハンマドの役割や性格が変化している点だ。
もちろん地位が変わったという面も大きいけど、それにしても預言者としての宗教活動を中心にしていたメッカ時代と、
政治家としての役割も担ったマディーナ時代では、ムハンマド自身の性格もかなり変化しているように感じた。
たとえばクルアーン(コーラン)も、メッカ時代のメッカ啓示は短く詩的なものが多いのに、
マディーナ時代のマディーナ啓示の部分は長くて行政的なものが多いという大きな違いがある。
卵が先か鶏が先か、環境の変化か個人的な因子か・・・少し考えさせられた。

また、ムハンマドがウカーズの市場で、砂漠では金より言葉が価値があることを知ったというエピソードにも興味を持った。
ムハンマドの生きた時代は詩人が語る詩には霊鬼(ジン)が宿るとされて大きな影響力を持っていた。
その詩の力に影響を受け、自身でも活用したムハンマドのメディア戦略にも関心を持った。

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2006 4/30
歴史、宗教、イスラーム教
まろまろヒット率3
スピリチュアル

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『戦後名編集者列伝―売れる本づくりを実践した鬼才たち』 桜井秀勲著 編書房 200304.20.06

らぶナベ@今日(金)の日経新聞夕刊に僕のインタビューが載るそうだす。

さて、『戦後名編集者列伝―売れる本づくりを実践した鬼才たち』桜井秀勲著(編書房)2003。

女性誌「女性自身」や「微笑」の編集長を歴任し、祥伝社の創立メンバーでもある著者が、
自分と接点があった編集者たちを中心に、戦後活躍した名編集者たちを紹介する同時代記。

伝聞や推定も多いのでどこまで信じたらいいのか分からない点も無いわけではないけど、
名物編集者たちそれぞれの人生、編集エピソードが生々しくえがかれてあって躍動感を感じた。

中でも印象深かったのは名編集者とされる人たちは物議をかもし出すことを恐れない、反骨精神あふれる人たちが多かった点だ。
これは、まだ”雑”誌が”良”書”と比べられてB級メディアとして見られていた時代の人たちであり、
編集者の多くが紆余曲折の経歴を持っていたこと、そして出版社側の採用過程も多様であったことが原因かもしれない。
(結果的に権威をつくってしまった人と、できあがった権威に入ろうとする人の違いか?)
現在を振り返れば、物議を醸し出しているメディアは出版ではなくネットである点にも時代の流れを感じた。

ちなみにレイアウト的には、列伝の最初に略歴がまとまっていると、もっと読みやすかったのにとも思った。

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2006 4/20
メディア史
まろまろヒット率3
マスコミ キャリア

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『中国武将列伝』 田中芳樹著 中央公論社 上下巻 199604.16.06

らぶナベ@せっかくクリーニングに出したのにあまりに寒いのでコートを取り出しました(涙)

さて、『中国武将列伝』田中芳樹著(中央公論社)上下巻1996。

「史記と三国志だけが中国の歴史じゃない」という著者の思いから、
春秋時代から清代後半までの中国史を代表する99人の武将たちを取り上げている一冊。

特に中国では英雄視されていたり物語にもなるほど人気があるのに、
日本ではあまり馴染みのない歴史上の武将たちが取り上げられている。

中でも面白いなと思ったのは京劇の題材で言えば宋代を舞台にしたものが一番多いことを強調している点だ。
確かに英雄物語として有名な岳飛や、武将ではないけど名判事物語として有名な包拯(ほうじょう)など、
中国では人気があるのに日本ではあまり知られてない人物や物語が多い。
もちろん庶民文化の勃興や異民族との対立激化などの歴史的背景が違うからという理由はあるけれど、
そのギャップの大きさに興味を持った。

また、唐代にチベットとネパールの兵を率いてインド(マガダ国)の内乱を平定したという王玄策にも興味を持った。
(散逸した『中天竺行記』を読みたいと思った)

ちなみにこの本は口述筆記のようで話言葉で書かれてある。
それはそれでいいんだけど「○○だったかな?」とか「いま思い出せないけど」などと述べている箇所がいくつかあった。
簡単な事実関係くらいは本にする時に調べて補完して欲しかった。。。

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2006 4/16
歴史
まろまろヒット率2
歴史 群像

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『銃・病原菌・鉄―1万3000年にわたる人類史の謎』 ジャレド・ダイアモンド著、倉骨彰訳 草思社 上下巻 200004.13.06

らぶナベ@喜寿(77歳)を迎えようかという人の活躍ぶりを見て僕も奮起しています(^_-)

さて、『銃・病原菌・鉄―1万3000年にわたる人類史の謎』ジャレド・ダイアモンド著、倉骨彰訳(草思社)上下巻2000。

16世紀、アメリカ大陸を侵略したヨーロッパ人たちはごく少数だったのに、先住民たちに大打撃を与えて支配した。
その直接的な原因は銃、病原菌、鉄に代表される政治・文字システム、感染症の抵抗力、技術の差だった。
では、なぜ同じ人類にそこまでの決定的な違いが生まれたのか?
その究極的な原因は何なんだろうか?

・・・かつてその違いは人種間の生物学的な差だと思われていた。
でも、いまは人種間に生物学的な優劣は無いことが判明している。
では、銃・病原菌・鉄に代表される文明の違いはどうして生まれたのか・・・

この本は生理学と進化生物学を専門にする著者が、人類が同じスタートラインに立っていた1万3千年前から、
生物学や地学、言語学などの研究成果を取り入れながら、それぞれの地域で起こった歴史をたどっている。
原題は“Guns, Germs, and Steel: The Fates of Human Societies” (副題が違う)。
原副題にあるようにそれぞれの運命を変えることとなった、違いを生み出した究極的な要因にアプローチしている。

読んでみると、読み物として単純に面白い(^_^)v
そしてユーラシア大陸が東西に長いのではなく、南北に長かったらどうなっていたのか?と考えさせられる一冊でもある。
もちろん最新の研究結果を使っている分、新しいデータや知見が出てくればすぐに古めかしいものになるのは必然の本だけど、
それでも現時点で挑戦しようとする姿勢に共感をおぼえた。

ちなみにエピローグでは文系に分類されている歴史学と、理系の進化学地学、天文学、進化学との共通点を述べている。
再現実験ができない点、構成要素が複雑な点、個体がユニーク(唯一無二)な点などの共通点をあげながら、
直接要因と究極要因を結ぶアプローチの方法論についても言及している。
この点が佐倉研究室必読文献に指定された原因でもある。

以下はチェックした箇所(重要と思われる順&一部要約)・・・

☆アメリカ大陸とアフリカ大陸が南北に長いのに対して、ユーラシア大陸が東西に長いので食料生産の伝播が早かった
→人類の歴史の運命はこの違いを軸に展開していった
<第10章 大地の広がる方向と住民の運命>

☆歴史学、天文学、気象学、進化生物学などは程度の差こそあれ、
実験的に操作して再現実験をおこなうことができない分野、構成要素が非常に多岐にわたる分野、
個々がユニーク(唯一無二)であるため普遍的な法則を導くことができない分野、
どのような創発的属性が登場するかや将来何が起こるかを予測するのが難しい分野、という共通点がある
<エピローグ>

○歴史科学は直接要因と究極要因の間にある因果関係を研究対象とする
<エピローグ>

○世界史では、いくつかのポイントで、免疫のある人たちが免疫のない人たちに病気をうつしたことが
その後の歴史の流れを決定的に変えてしまっている
<第3章 スペイン人とインカ帝国の激突>

○実際の発明の多くは人間の好奇心の産物であって何か特定のものを作りだそうとしたわけではない
→「必要は発明の母」ではなく「発明は必要の母」
<第13章 発明は必要の母である>

○有名は発明家とは、必要な技術を社会がちょうど受け容れられるようになった時に
既存の技術を改良して提供できた人であり、有能な先駆者と後継者に恵まれた人
<第13章 発明は必要の母である>

○人類の科学技術史は大陸ごとの面積、人口、伝播の容易さ、食料生産開始のタイミングの違いが、
技術自体の自己触媒作用によって時間の経過とともに増幅された結果
→ユーラシア大陸がリードできたのは知的に恵まれたわけではなく地理的に恵まれていたから
<第13章 発明は必要の母である>

○中国がヨーロッパに逆転された理由は、中国の長期統一とヨーロッパの長期不統一にある
→技術は地理的な結びつきが強すぎず(中国)弱すぎず(インド)、中程度のところでもっとも進化スピードが速かった
<エピローグ>

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2006 4/13
歴史科学、自然科学、学問一般
まろまろヒット率4

世界 遺産

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『世界文明一万年の歴史』 マイケル・クック著、千葉喜久枝訳 柏書房 200504.11.06

75歳という最高齢まろみあん記録を更新した人がまろまろ掲示板に遊びに来てくれた
らぶナベ@そのチャレンジ精神に「おそれ入谷の鬼子母神」と感銘しきりです。

さてさて、『世界文明一万年の歴史』マイケル・クック著、千葉喜久枝訳(柏書房)2005。

原題は“A Brief History of the Human Race”
「世界が今の状態になったのはなぜか?」、「人類史は他の歴史になる可能性は無かったのか?」という問いで書かれている人類一万年史。

文字の資料をたどる一般的な”歴史”では人類の歴史はせいぜい5000年前までしかさかのぼれないけど、
この本では文明史を語る上で5000年前からはじめるのは逆に無理があるとして、
現在の完新世が始まる1万年前までさかのぼってスタートさせている。
だから手法も歴史学だけでなく遺伝学や地質学、気象学などの学際的な研究成果をふんだんに使っている。
分厚い本だけど、歴史学の世界では一般的なヨーロッパ近代史の比重を落としているのも含めて勇気ある一冊。

ただ、前半は面白いし説得力もあったけど、後半がぐっとパワーダウンしたように思えてしまった。
この本ではヨーロッパが世界の標準になったのはまったくの偶然だったとしているが、その偶然がどうして起こったのかもっと知りたかった。

ちなみに著者は『銃・病原菌・鉄』に影響を受けてこの本を書き始めたと書かれてある。
(他にも9.11同時多発テロの影響も受けていることは明らかだけど)
最初から『銃・病原菌・鉄』を通読しとけばよかったなとちょっと反省。

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2006 4/11
歴史、人類史
まろまろヒット率3
世界 遺産

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『十八史略の人物列伝』 守屋洋著 プレジデント社 199204.09.06

昔はテレビっ子だったのに今ではテレビの無い生活に慣れてきた、
らぶナベ@久しぶりにゴールデンタイムの番組見ると妙に白けますな(^^;

さて、『十八史略の人物列伝』守屋洋著(プレジデント社)1992。

周代の周公旦から清代の李鴻章まで、中国史を代表する67人を扱っている人物列伝。
各列伝の最初にその人物を特徴付ける名言や評伝の句と略歴が書かれてあり、その後にその人生と人となりを紹介している。
中国史らしい生々しい人物伝は迫力があり、分厚い一冊なのに思ったより早く読み終えた。

中でも興味を持ったのが「寛以て猛を救い、猛以て寛を救う」と言われた春秋時代の鄭の宰相・子産や、
「人を対象とせず、時の動きを洞察してその流れに乗ること」を第一にして、
宰相の地位まで登りつめた後はあっさり辞めて大商人になった春秋時代の越の宰相・范蠡(れい)だ。
柔軟なバランス感覚、身の処し方を考えさせられた。
また、老子の「足るを知れば辱められず、止まるを知れば殆からず」は力みがちな時には思い出して心がけたいと思う一句だった。

ちなみに古典「十八史略」は宋代までのものだけど、この本は清代までの人物を取り扱っている。
中国史の別名という意味で十八史略の言葉をタイトルに使ったということだけど、
ややこしいので(僕も間違えた)「中国史の人物伝」にした方が良かったように思える。
また、なぜか元代の人物は耶律楚材だけで他の人物たちがすっぽり抜けているのも不思議に思えた。
多民族国家として魅力的な人物が多い時代なのに残念に思えた。

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2006 4/9
歴史
まろまろヒット率3
売れ筋 歴史本

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