Archive for the ‘環境学’







『文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの』 ジャレド・ダイアモンド著、楡井浩一訳 草思社 上下巻 200506.23.06

いま発売中の『日経マネー』8月号に載っている、まろまろ@推奨人として出た先月号とは違って、
今月はスクリーニング・チャレンジャーとして出たので突っ込まれ役ですが興味ある人はどんぞ。

さて、『文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの』ジャレド・ダイアモンド著、楡井浩一訳(草思社)上下巻2005。

人類の歴史上、繁栄を誇った文明社会が短期間で崩壊して滅亡した例はいくつかある。
なぜその文明社会は崩壊したのか?
似たような環境下でも崩壊しなかった文明社会との差はなんなのか?
その疑問に、1:環境被害、2:気候変動、3:近隣の敵対集団、4:友好的な取引相手、5:環境問題への社会の対応、
の5つの視点で『銃・病原菌・鉄』の著者が切り込む一冊。
原題は“Collapse: How Societies Choose to Fail or Succeed”
ちなみに厳密なタイトルは「環境に関する要素を含み、時に気象変動や近隣の敵対集団や友好的な交易相手を付随的な要因とする、
また常に社会の対応という論点をはらむ崩壊」だと著者は述べているが、確かにこれだと長すぎる(^^;

内容はまず過去の事例として太平洋のイースター島、同じ太平洋のピトケアン諸島(ピトケアン島、マンガレヴァ島、ヘンダーソン島)、
北米のアナサジ、中米のマヤ、そしてノルウェー領グリーンランドを取り上げている。
特に興味深かったのは閉じた社会であるイースター島の文明社会の崩壊と、逆にネットワーク化されていたピトケアン諸島の崩壊の対比だ。
また、イヌイットは生き残れたのにヴァイキングは生き残れなかったノルウェー領グリーンランドにも興味を感じた。
ヴァイキング(ノルマン人)のグリーンランド社会が、自分たちのバックボーン文化に固執するあまり、
現地の環境変化に適応できずに崩壊した様子が生々しくえがかれていて迫力があった。

・・・という風に過去の事例研究が中心の上巻はとても面白かったけど、
成功事例や現代の事例・問題点を扱っている下巻はいまいち説得性に欠けるものだった。
成功事例として紹介された江戸時代の日本の記述に突っ込みをいれたくなるのは我慢しても、
前半の緻密さや迫力と比べて、後半は強引さやダレダレ感を感じてしまった。
(前後を二つに分けて別々の本にすればよかったと思うほど)

ただ、通して読めばやはり前半部分の迫力はピカいちで、『銃・鉄・病原菌』と同じく著者の視点には納得できるものがあった。
たとえば過去の文明社会の崩壊を扱う時に出てくる先住民への差別主義と賛美主義との対立については、
「どちらも過去の先住民を(劣っているにしろ優れているにしろ)現代先進国の住民と根本的に異なる人間と見る過ちを犯している」
としてどちらも退けているのは共感を持てた。

また、読み終えて思い返したのは、前から感じていた「汗水たらして働く」という言葉への違和感だった。
社会構造の変化もあって、最近「汗水たらして働かない人間はダメだ」みたいなことを耳にすることがある。
振り返ってみれば僕の母方は祖父母の代までは農家だった。
彼らや先史時代の人々からすれば、自分が実際に口にする食べものを生産しない人間は結局は社会の寄生虫でしかない。
五十歩百歩な立場同士の反目や僻みにイースター島やアナサジ崩壊の姿を重ねてしまった。

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2006 6/23
歴史、自然科学、環境学
まろまろヒット率3
世界 遺産

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『環境経済システム論』 仲上健一著 実教出版 198601.24.97

講義「環境経済システム論」テキスト。
環境問題についてのアプローチをシステム論の視点から見た一冊。
水資源利用と住宅開発でのコンフリクト・マネイジメントなどの
事例をのせている。

その中で環境問題に対してシステムズ・アナリシス的にアプローチしていく
やり方が書かれているんです(ををを!いかにも「政策科学」だ!)。
そこのところで未来に対するメンタル・モデルが紹介されていたんです。
Geradinさんという人によると、未来に対する態度(メンタル・モデル)は
だいたい4つに分類できるとのこと。
まず第一は未来は過去の際限ない繰り返しであるとする「受動的態度」、
このメンタル・モデルの原理は「反復」であるそうです。
第二は未来は動的な変化が正常であり、静的な反復は正常でないとする
「日和見的態度」、この原理は「機会」にあるそうです。
第三は未来は過去の傾向にしたあがって現在を延長したものとする
「適応的態度」、この原理は「成長」であるらしいです。
最後の第四は事実を予測することではなくて未来を創る潜在力を
さぐろうとする「創造的態度」、この原理は「可能性」であるそうです。
・・・う~ん、面白いぞ政策科学!(笑)
(この場合正確にはシステムズ・アナリシス)
しかしこの4つの態度を見てみると、僕自身は三番目の
「適応的態度」が多いように思えます。
ただ、一番「政策的」な態度とは、
もちろん最後の「創造的態度」なのでしょうが(笑)

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1997 1/24
環境学、経済学
まろまろヒット率3

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『環境政策の国際化』 宮本憲一著 実教出版 199507.23.96

講義「公共政策論」のテスト用のテキスト。
『環境と開発』とだいたい同じ内容だがこっちのほうがより具体的、専門的。
わかりやすく環境政策の有効性、問題点が解説されていてなかなか面白い。
「第6章:エコロジカル税制改革への道」、
「終章:維持可能な社会(Sustainable Society)をもとめて」が面白い。

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1996 7/23
環境学、政策学
まろまろヒット率3

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『環境と開発』 宮本憲一著 岩波書店 199205.31.95

カリキュラム「現代の政治・経済・経営」のテキストなので買って読んだ本。
多くの人から名著という評価を受けていたので一度読んでみたが、
たしかに評判どおり日本の環境学を語る上では無視できない一冊だけでなく
読んでいてかなり面白い。

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1995 5/31
環境学、政策学
まろまろヒット率4

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『環境政策と日本の課題』 宮本憲一談著 岩波ブックレット 199504.21.95

入学式の時にもらった本で初めて読んだブックレット。
対談が中心だがそれほど感銘を受けるところはなかった。

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1995 4/21
環境学、対談、政策学
まろまろヒット率1

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