Archive for the ‘まろまろコラム’


WEBと海10.28.04

いきなりだけど僕はディズニーランドが苦手だ。
理由はいくつかあるけど、とにかく気が引けてしまう。

そんな僕でも最近なぜか楽しいと思えるアトラクションがある。
ディズニーシー(支店)の“シンドバッド”とディズニーランド(本店)の“カリブの海賊”だ。

二つとも“センターオブジアース”(支店)や“ビッグサンダーマウンテン”(本店)のように
別にスピード感があるものでもないし、
“プーさんのハニーハント”のようにキャラクターの吸引力があるわけでもない。
でも不思議なことにこの二つのアトラクションに乗ると妙にワクワクしてしまうし、
自他ともに認めるディズニー苦手の僕でも楽しいと感じてしまう(不覚なり)。

どうしてなんだろうと思って記(メモ)を振り返ってみると、
この二つのアトラクションを面白いと思い始めた時期と
このWEBサイト(HP)を立ち上げた頃がちょうど重なっていることに気づいた。

そういえばこの二つのアトラクションの舞台となる昔の海のイメージと言えば、
「嵐や難破などの危険が多くて海上で生活することなんて無理」(陸の代わりにはらなない)、
「魔物が住むとまことしやかに信じられるほど怖い存在」、
その上「やっと陸についても言葉が通じないことが多々」
・・・という危険で暗いマイナスイメージなものだった。

でもその一方で、
「違う世界と接することができる」、
「新しいコミュニケーションが生まれる」、
そして「ごく少数者は大成功を収める」
・・・という明るいプラスイメージもあった。

不思議なことにこれはいまのWEB(ネット)に対するイメージとすごく近い。
陸をオフラインに、海をオンラインに置き換えてみればまるで同じだ。

そしてそんな海にこぎ出していった船乗りたちといえば
「羅針盤を使いこなして海図を読む技術力」がまず要求される。
そして船長には「潮流を読んで舵を切る判断力」が必要になる。

船をWEBサイトに置き換えてみればこれまたピタリと当てはまる。
WEB上で活動するにはまずある程度の技術力が必要になる。
そしてWEBサイトを運営するのはそれこそ「荒らし」もある流れを読みながら、
時には思いきって舵を切らなくてはいけない。
舵の重さはそれぞれの船で違うように、その判断の重みはそのWEBサイト独自のものだ。

“シンドバット”と”カリブの海賊”を楽しいと思えるようになったのは、
安全な定期航路や豪華客船が確立する前の、
魔物が住むような海に技術力と判断力を持って飛び出していった
海の男たちの伝説と自分が共鳴したからなんだろう。

今のWEBもまるで魔物がいるかのように恐ろしいことも多いし、
急変する天候のように不確定要素が高い。
今後はもっと安全に安心してWEBで活動できる時代が来るかもしれない。
でも、新しい世界と新しいコミュニケーションの可能性に賭けて、
不透明な今のWEBに積極的にこぎ出していくネットワーカーたちが
次の時代には伝説として語られることになるんだろう。

・・・こんな風に書くとずいぶんな飛躍があるし楽観的すぎるな自分でも思う。
でも、いまも語り継がれる船乗り伝説はどれも飛躍と楽観が共通している。
昔の海や今のWEBのようにマイナス面とプラス面が鋭く混在している舞台は、
きっとそんな伝説が生まれやすい土壌にあるんだろう。

このコラムを読んでいる貴方も200年後くらいのテーマパークのアトラクション
“パイレーツ・オブ・マロミアン”に登場したりするかもしれませんね(^_-)

2004 10/28
まろまろコラム
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1人1メディア~情報公開のありがたさ~07.19.04

『広場の箱庭師』を書いてから手作りすることの箱庭的な話だけでなく、
それを公開する広場的な意味をどう捉えているのかという質問をもらうことが多くなった。
情報を公開するということをどう捉えているのかを公開するのは生々しい話になりがちで、
これまではあまり積極的にはしようとしてこなかった。
でも、今回はまろまろHP開設3周年として自分なりに整理をする意味でも、
自分が情報発信としての側面でHP(WEBサイト)のありがたさを感じているとのコラムをば・・・

まず、HPをやっていると自分の関心に合った情報が自然に集めやすくなることはありがたい。
自分から情報を発信しないで情報を集めようとするのはすごく難しいからだ。
特に大量の情報の中から自分の求めているものを絞り込んで得ようとする場合には、
そもそも自分はどういう人間で、どうしてそれが知りたくて、どういう理解ができるのか・・・
っというようなことを自分の外に出していかないと、満足できる情報は集められない。

HPをやっていると、そういう自分の情報収集のアンテナや基準が自然とできてくる。
これをしないで情報を集めるとなると、時間とエネルギーがすごく必要になる。
国や企業では専門の情報機関が設置されていたりするけれど、
ちょうど自分にとってHPは情報発信のメディアでありながら、
同時に情報収集機関の役割を果たしてくれている。

そして、一番のありがたさを感じていることは、組織やコミュニティに依存しないで
自分に合ったオーディエンスに直接情報を発信できるようになったことだ。

かつて自分はかなり大きな組織に所属していたことがある。
ピュアピュアさんなので「組織に潰されたらどうしよう」とビクビクすることもあった。
虚勢の張り合いや立ち回り、陰口の応酬などにバカバカしさを感じながらも、
潰されるんじゃないかという強迫観念から思わず巻き込まれそうになったことが何度かあった。
法律を学ぶきっかけもそんな防衛本能が刺激されたからだ。
(興味がある人は下の補足)

でも、HPの運営を開始してからは、そんな強迫観念は少なくなった。
自分のメディアを持っていれば所属する組織に潰されることはまずないからだ。
その組織を通してしか情報を発信できなかったり、
人とのつながりができなければ組織に潰されることはある。
これはかっちりした組織だけでなく、良い響きのあるコミュニティにも言えることで、
人の集まる集団に所属しているときの最大の恐怖はつながりを絶たれることだ。

自分で直接情報発信ができて、
自分に合ったオーディエンスとつながりを持てるなら、
不毛な強迫観念に足を引っ張られることは少なくなる。
これは情報発信の機能としてすごくありがたいことだ。
これがあるから広場にいる価値があると思っている。

もちろん普段、日常生活の接点だけではその人がどういう人なのか、
どういう趣味趣向を持っているのかはわかりにくい。
だからその人がどこに所属しているかというのはすごく重要なことは確かだろう。
でも、それがときにすごくもったいないことになる場合も多い。
(西行法師プレイ~出会い系サイトを歩く~)

1人につき1つ情報発信のメディアを持っていれば、
学校や会社など既存の所属に依存しすぎないで
つながり合いがもてるようになるんじゃないかと妄想している。

「1人1メディア」、そんな標語をうっかり口にしたくなる3周年。

掲示板での話題は→こちら

2004 7/19
まろまろコラム
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広場の箱庭師~HPのたのしさ~10.25.03

「HP(WEBサイト)を運営することをどう捉えているんですか?」と聞かれることがあるので、
今回は自分がHP活動について感じていることのコラムをば。

カウンセリングのひとつに箱庭療法というのがあるらしい(『箱庭療法入門』『トポスの知』)。
箱庭の中にある人形や家の配置や置き換えを通して、心療をするのだそうだ。
そういえば自分の小さい頃はレゴブロックを作るのが好きだった。
もう少し大きくなってからはジオラマを作ることが好きになったし、
思春期には戦略シミュレーションゲームにハマった。
いまではサッカーなどのスポーツのポジショニングやフォーメーションを考えるのが好きだ。

どれも自分の手の届く範囲で小さな世界を作る箱庭なのだろう。
振り返ってみるとすべて自分の手で組み上げることのできるものばかりだ。
落ち着きがなく、不安定な子供時代だったはずなのに、
箱庭を作っている間は気持ちが安定していたのを今でも覚えている。

最近ある友人から「戦略フェチのお前がシミュレーションゲームをしなくなったのは
HPをはじめたからだな」と指摘されたことがあった。
HTMLを接着剤にしてレゴのように情報をつなぎ合せてみる、中身を組みかえる・・・
HPの構築は確かにそういうセラピー的な要素があるのだろう。
そしてそれ以上にHPの最大の特徴は、ブロックや戦略ゲームと違って
箱庭を作る過程自体がそのままメディア活動になる点だと思う。

手作業でつくっている自分の箱庭をWEB(広場)にアップロードすることで、
訪れる人がその人なりの気持ちを感じたり知識を得て通り過ぎてゆく。
百人いれば百通りの感想、それはもう僕の手が届かないものだ。
その手の届かなくなったものが何かの拍子にまた自分の箱庭に帰ってくることもある。
まるで手の届くところにある手の届かないもののような、
コンパクト感とダイナミック感を両方感じられるんだから、
もうおもちゃやゲームなんかでは満足できなくなってしまう。

この箱庭と広場を行き来するような楽しみがメディアを作る楽しさなんだろう。
そう、このコラムを読んでいる貴方もまた、
僕が手作りした広場の箱庭に通りかかった一人なんです。
いらっしゃい、まろまろしていってね(^_-)

2003 10/25
まろまろコラム
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